『城を作る』
『城を作る』
魔王が去り平和にはなったけど、また魔王が来るのなら平和も続かない。
エピック国だけでなく隣のエルフ国、カイザール国も同じ気持ちだと思う。
俺は宿屋にて休憩していた。
思った以上に疲れもあったのは、緊張感もあるし多重スキルを使いまくったのもある。
体に負担が来たのだ。
ああ、疲れた。
もうオネストには頼れないので、次はキツイな。
アスカとリアンも同室。
「魔王が来るのは、いつか来ると思っていた。あそこまで強いとは予想以上だった」
「うん、ロメーロでも勝てないくらい強いて、まだ生きているし、いつ来るかな」
「次戦うまでに対策が必要だな。それまではエピック国に滞在する」
宿屋にしばらくは滞在しようとなった。
魔王もオネストの攻撃を受けているし、体力の回復は必要だ。
宿からギルドに行ってみた。
ギルドに行くと冒険者らはいた。
「依頼の多くは街の再建がメインです。ロメーロもいかがでしょうか」
「再建か。建築したりでしょう。俺でもできることがあるなら協力したい」
建築の依頼が多いらしい。
「ありがたいです。王都は魔王軍と魔王ブラーゼンの攻撃を受けてボロボロになった。皆さん非難したから助かりましたけど、住む家もない人が多くいます。そこで国王は城と王都の民家を再建するのに依頼を出しました。建築の仕事をすれば報酬がもらえます」
「手伝うとするから、依頼を申し込む」
「あれ、ロメーロ様は建築の経験はあるのですか?」
「ない」
「ないのに、申し込んで大丈夫ですか?」
「あまり考えずに申し込んでしまった」
「ロメーロらしいといばらしい。スキルがあるからスキルに頼りすぎなのよ」
「俺には器用富豪スキルしかないからな。とにかく手伝えばいいのだろう、アスカもリアンも手伝うだろう」
「やります家がなくて困っている人がいますもの」
「私も手伝います」
2人とも手伝おうとなった。
街は酷い状況なので、俺にも手伝えるかだな。
戦闘以外にもスキルがあるので、建築に関するスキルを使えるかだ。
「不安なら私と手を組みませんか?」
急に俺に話しかけてきたのは女性の声だった。
誰だろうか?
見たことない女性だが。
「キミは誰かな」
「私はユンナと言います。王都で建築師をしています。普段は冒険者ギルドには全く来ませんけど、私なら建築の知識もあるし、技術もある。一緒に仕事はできますね」




