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『城に魔王ブラーゼン』

『城に魔王ブラーゼン』


「俺はロメーロだ。魔王ブラーゼンか?」


「副官ゼノだ。こちらが魔王ブラーゼン様だ。きさまがロメーロか、噂は聞いている。イフリートスとグリフォンから返事がないのはロメーロが討伐したからか?」


「イフリートスとオークキングとかは俺が討伐した。グリフォンは生きているが討伐されているから、その情報は正しい」


 副官ゼノというのが聞いてきた。

 となると国王が普段座っている椅子にいるのが魔王ブラーゼンか。

 その魔王ブラーゼンが、


「ロメーロか、よくも我が魔王軍の将軍を討伐してくれた。しかも一瞬でこの部屋に来たので納得する強さはありそうだ。この場で殺してやろう」


「ロメーロよ、頼む頼む、国を救ってくれたまえ!!」


 叫んできたのは拘束された国王だった。

 普段は偉そうにしているが、魔王に占拠されたら急に俺に助けを求めるか。

 しかもその横にはオリオン達も拘束されていた。


「国王、それにオリオン達もいたか」


「俺はゼノに負けた。強いぞ、とてもお前では勝てない」


「忠告ありがとう」


「このゼノが開いてしてやろう。オリオン達も余裕で倒した。お前も大したことない、デーモンクラッシャー!」


「いきなり魔法攻撃かよ、そしたら俺も戦闘準備だな」


 魔王よりも先に副官ゼノと戦闘になった。

 オリオン達もこいつに負けたらしい。

 副官と言うくらいだからイフリートスたちよりも上なのか鑑定する。



『器用貧乏』のぞき見 Fランク

『器用富豪』神眼鑑定 SSSランク





名前 副官ゼノ

レベル 1932

体力 10050

魔力 10120 

攻撃力 10370

防御力 10220

素早さ 10110


スキル


魔法

デーモンクラッシャー



 予想を超えた強さだった。

 イフリートスと比較するとイフリートスのレベルは1534だったから、遥かに高い。

 ステータスも10000を全て超えているし、さすが副官というだけはある。

 ゼノは強敵なのは確定した。

 俺もスキルで対抗する必要がある。




ー--------------

「器用富豪スキル、物理防御力1000倍上昇」


『器用貧乏』守り Fランク

『器用富豪』物理防御力1000倍上昇 SSSランク


ー--------------

「器用富豪スキル、物理攻撃力1000倍上昇」


『器用貧乏』打撃 Fランク

『器用富豪』物理攻撃力1000倍上昇 SSSランク


ー--------------

「器用富豪スキル、魔法防御1000倍上昇」


『器用貧乏』魔法壁 Fランク

『器用富豪』魔法防御力1000倍上昇 SSSランク


ー--------------

「器用富豪スキル、速度1000倍上昇」


『器用貧乏』小走り Fランク

『器用富豪』速度1000倍上昇 SSSランク

ー--------------

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