『307』
『307』
「ヤバいです。私も飛びそう!」
「頑張れ。スキルで助ける。器用富豪スキル、握力1000倍。アスカとリアンとエニシャルに」
『器用貧乏』 握る Fランク
↓
『器用富豪』 握力1000倍 SSSランク
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3人に握力強化のスキルを使った。
もの凄い勢いで風が起きて、木が抜かれていき飛ばされるので、握力強化して握ったままにさせた。
これで木を握ったまま飛ばされることはない。
俺は戦いに集中できる。
「ロメーロ~~~」
「ロメーロ様~~~助けて」
「アスカたちの握る力を強化した。木を握っているんだぞ」
「握っているなんてできますかああああああああああああ」
アスカには伝えたので大丈夫だろう。
それにてもむちゃな攻撃だな。
「フフフ、どこまで耐えられるかな、俺のサンドブレイクに。もっと強くしてやる。ギガサンドブレイク」
さらに強くしたのか。
地面から木が抜けていく。
枝も折れるくらいに暴風が起きる。
土が持ちあがり、巨大な竜巻が起きる。
このままだと俺は大丈夫だが、アスカ達が危険だな。
早めに勝負をつけたいところだ。
俺が攻撃にするとした時だった。
枝が折れて暴風で飛ばされてきたのが見えた。
枝には人らしき者が見えた。
あれはなんだろうか?
人かな。
アスカ達は地上で叫んでいるので違う人だった。
「わあああああああああ、危ないぞおおおおおお!」
「魔物だ。魔物がいるぞおおお!」
「落下する、落下するわあああああああ」
枝が飛んでくると、枝には4人の人が一緒に飛んできていて、何やら叫んでいた。
あれはオリオンか?
まさかオリオンが別の場所にいて、なぜか枝に掴まっていて飛ばされてきたようだった。
なぜオリオンが枝に掴まっているのだろうかと疑問に思う。
そのまま地面に枝と一緒に落下した。
ただし枝が衝撃を和らげたので、生きてはいた。
「うううううううう、なんなんだよこれはよ」
「オリオンさ、どこから飛んで来たんだ?」
「ろ、ロメーロか。お前が俺を枝ごと飛ばしたのか」
「いや、違う俺は木や枝を飛ばす理由はない。魔物のトレント亜種だ」
「トレント亜種の攻撃だったか」
落下した衝撃で痛みはあった。
立てないくらいに重症だろう。




