『305』
『305』
出てきた魔物は巨大な大木の魔物だった。
最初に鑑定はしておこうか。
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『器用貧乏』のぞき見 Fランク
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『器用富豪』神眼鑑定 SSSランク
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名前 トレント亜種
レベル 945
体力 7663
魔力 7228
攻撃力 7832
防御力 7800
素早さ 7100
スキル
魔法
サンドブレイク
トレントの魔石 × 1
トレントの根 × 1
鑑定した結果はトレント亜種だった。
亜種とはトレントが何らかの原因で強くなった魔物。
レアな魔物である。
トレントが森にいて冒険者を怖がらせていたのだな。
「トレントか?」
「そうだ、森は俺のナワバリだ。来たのが失敗だったな」
「亜種になっているな」
レベルは945とある。
Aランクかもしれないが、限りなくSランクに近いと言っていいか。
危険でしかない。
こんなのが王都近くにいたとは驚きだ。
「亜種になったのは、なぜか知らん。お前のせいだろう」
「俺が原因?」
「お前が何かしたな。急に樹木を成長させるのを」
「ああ、したよ。俺のスキルで樹木を成長させたが。まさかそれで亜種になったのか」
「亜種になった。レベルも急激に上がった。フフフフフフ、ありがとう。ロメーロと言ったな。バカな冒険者だ。魔物を強くするスキルを使うとはよ。聞いたことないバカだな!」
なんとも俺の植物繁殖スキルの影響を受けて成長させたのはいいが、トレントまで成長させたらしい。
それで亜種になりレベルも上がってしまったと。
完全に俺のミスだった。
もともと強かったのは間違いはないが。
「亜種になることがあるのか」
「俺も初めての経験だ。ただ亜種になった俺に勝てる可能性はゼロだ。フフフ、アハハ」
「いつから森にいる。以前からいたのか?」
気になったのはその点。
イフリートスやグリフォンは最近になってきていた。
元からいるのか、魔王の命令で来たのかが知りたい。
「知りたいか、知る必要はないのは、ここで死ぬからだ。サンドブレイク」
「質問に攻撃かよ」
攻撃してくるのでスキルを急いで使う。




