『301』
『301』
「木が枯れましたから、このまままっすぐに進めます。行きましょう」
「行こう。目的地まで直ぐです」
どうやらここを抜ければ目的地らしい。
スキルは使ったけど。
「でも疑問です。前はこんなにも密林状態じゃない。なぜでしょうか」
「オリオンがやったのもある。先ほどは落とし穴を用意していた。この木もオリオンが準備したのかな。例えば木を植えておいて通せなくするとか」
「もしアスカの言う通りなら、ここは通れなくなる。そうなると大回りして行くので、時間がかかります。オリオンがここに来ないで先に大回りしていれば、早く着けますね。やる価値はある」
「オリオンでもそこまでするかな。そもそも木を成長させるのは難しいだろう。オリオンができるとは思えない。賢者のボーデンでも無理でしょう」
「リアンが言うならそうなのかな。やっぱりオリオンというのは考えすぎか」
「そうね」
植物を短時間で成長させる魔法やスキルがオリオンにあるとは思えない。
賢者でも同じだ。
難しいと思う。
彼らの能力ではちょっと無理かなとなった。
考えてもわからないし、俺達はこのまま進めばいいわけで、深く考えてないようにしよう。
「けどさ、森を壊滅というか絶滅させるのは問題と思う。だって森には他にも動物とかも生きているわけで、絶滅させるのは良くないよ」
「そうね、良くない。森が死んでしまうわ。ロメーロ、なんとかしないと、国王が不安に思う。森が絶滅したとして騒ぎになる」
「そうか、それはマズいな。それじゃあ通ったことだし枯れた樹木を元に戻すか」
「できるの? 元の木に」
「できるか、スキルを探してみる。器用富豪スキル、植物繁殖」
「器用富豪スキル、植物繁殖」
『器用貧乏』 水やり Fランク
↓
『器用富豪』 植物繁殖 SSSランク
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植物絶滅とは逆の繁殖スキルを選択して実行した。
確証はないが逆の効果があるから、枯れた木は成長に向かうと思う。
スキルを使った結果は俺の予想以上の効果だった。
「わあああああああああああ、凄い成長です。枯れてしまった樹木が一気に上に伸びていきますよ!」
「なんていう成長速度! 見たことない速度です。元の樹木よりも伸びちゃったわ」
リアンは驚いて、口を開けていた。
俺が思っていたよりも遥かに効果があったのだった。
猛烈に成長していった。
「最初に来た時よりも険しくなったかな。まあいいか。枯れるよりはいいだろう」




