『007』
『007』
「しかしボーデンもよく考えたな。賢者の知識はだてじゃないな。何と言っても森には複数の落とし穴が仕掛けてある」
「さすが賢者だ。俺も感心した。落とし穴に落ちれば、ロメーロは出て来れない。その間に俺たちが植物を持って帰るわけだ。素晴らしい頭脳だよボーデン」
「ふふふ、賢者の頭脳と知識を持ってすればロメーロなどたやすいものだ。森の地図がある。ここに落とし穴の場所は書いてあるので、我々は落ちることはない」
「でもロメーロよりも前に魔物が落ちたら意味ないぜ。それに気づくと警戒するだろう」
「俺は賢者だぜ。そこは上を行く手を打ってある。落とし穴であるが魔法をかけてある。魔法は人にしか反応しないようにしてある。だから魔物や動物が通っても何も起きないのさ。しかも一度落ちると出ることはできない魔法もしてある」
「どんな魔法だ?」
「大賢者の魔法で、動きを停止させる魔法だ」
「やるなボーデン」
「完璧だな。大賢者の知性が冴えているな」
「当たり前だ。俺は大賢者だ。違いを見せてったのさ。ロメーロは俺の魔法の罠に引っかかる時に泣いて」
「さあ、ロメーロを追いかけよう。もう落ちているかもな、あはははははは」
「あはははははは」
「あはははははは」
賢者の考えた落とし穴の罠は複数仕掛けてあった。
ロメーロも参加するのは事前に予想していたのだった。
賢者はそこで冒険者を雇い、森にいくつかの落とし穴を作らせたのであった。
もちろん落とし穴の場所は、地図に記してあるので、賢者には全部把握してある。
「我々はどうしたら、どうしたらいいのですか?」
「ああ、お前ら冒険者は森にいる魔物を倒せ。そして聖職に使う植物を発見しろ。植物はこrえだ」
「わかりました。勇者パーティーが先に発見したとする。ロメーロよりも先に発見したら、報酬はくれるのだよな、それが約束だ」
「報酬は約束通りに出す。とにかくロメーロよりも先に発見することだ。できなければ終わりだ。先だ、先じゃないと意味がない」
冒険者20人はオリオンの説明で奮起する。
「おおおおお、ロメーロよりも先へ行こう!」
「でも落とし穴の場所は確認してから移動だ。ふふふ、俺らは穴の場所は知っている。勝負はあったな」
「余裕で報酬をもらえるぜ!」
冒険者は報酬が欲しくて参加した。
多額の報酬金額だった。
通常依頼でもらっている金額いりも遥かに多かったので、喜んでのこと。




