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『005』

『005』


 一般的に魔物は王都や、街に近いほど弱くなり遠くなるほど強くなる傾向がある。

 この森は徒歩で来れるくらい近いので弱かった。

 物理攻撃と物理防御、魔法防御だけしておけば十分だろう。アスカとリアンが討伐してくれる。

 上昇は1000倍は必要ないと思うので、10倍に設定した。

 実際に討伐しても数は多いけど、スキル10倍で倒せない相手ではない。


「魔物は倒しました!」


「いいぞ、アスカ」


「教皇と言ってるのと違う。教皇は話では森には強い魔物がいると言っていた。冒険者が行かなくなったと。でもこれなら、ロメーロ様のスキルで私とリアンだけで倒せますね」


「そうですね、変です。なぜかな、教皇は嘘はつきません。きっと他に魔物がいると思う。サハギドンもそうだったし。弱いサハギンが周囲にいて、ボスのように隠れていたから」


「サハギドンみたいな場合もあり得る。注意して行く」


 アスカは余裕で倒せたから教皇を疑う。

 しかしまだ森には何があるかわからない。

 冒険者が来なくなったのは理由がある。

 進めばわかるか。

 

 それからもアスカの戦闘は続く。

 彼女はエルフであるから、魔法攻撃が得意だ。

 魔法によって、前方の魔物を蹴散らす。

 俺は見ているだけだ。


「強いです! 強いのはロメーロだけかと思っていた。イフリートスを討伐したというから。でもアスカとリアンの2人とも強い!」


「ロメーロのスキルよ。彼はステータスを上昇できるスキルがある。10倍とか100倍とか」


「100倍!! ステータス上昇ですか、それって最上級のスキルを超えてますよ。瞬間移動もあるし、持っているスキルが異常です」


「この前は王都の川が汚染されたのは知っているでしょ、あの川を農民に汚染を浄化できるスキルを与えて綺麗な川にもしたのよ」


「戦闘だけじゃないスキルもあるの。凄い人です、リアンが一緒に冒険するのがわかった気がします」


「わかってくれたみたいよ」


「ありがとうエニシャル」


 エニシャルはリアンがどうして勇者パーティーから俺の方に来たか不思議だった。

 けど俺のスキルを見てきて、不思議なのから理解になったようだ。

 魔物を討伐しつつ森を進む。


「そういえばオリオンはどうしたかしら?」


「先に森に向かったし、王都から近いし、もう来ていてもおかしくない」


「森のどこかにいるな。俺達と出会うかもな」


 オリオンはどこにいるか不明だが、俺達はエニシャルもいるし、無視して進むのがいいか。

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