『020』
『020』
「フーシフォン、帰ったよ」
「おおおおおお! ロメーロか。鉱山に行ってるはずだが、どうしてここに?」
「鉱山に行ってきた。中にいたドラゴンを討伐したからドワーフ族たちは採掘が再開できる」
鍛冶師フーシフォンは俺がここにいるのが不思議に思ったのは、王都から鉱山までの距離があるからだ。
瞬間移動できるので、俺には距離は関係ない。
「えええええ! 鉱山から帰って来たのですか、早いです! それにドワーフ族が再開するなら、鉱石が流通される。やったああああ」
「ロメーロがドラゴンを討伐したってさ! 鉱石の価格は下がるな。今は高くてとても変えないもんな」
「鉱石の価格はそんなに高いのですか?」
「高いです。鉱石が取れなくなってから、どんどんと価格は高くなっていき、信じられない価格になって鍛冶師は困っていた。購入している鍛冶師もいるけど高いから儲けがないのが現状だってさ。しかも誰かが鉱石を買い占めたとも噂されている」
「買い占めか。数が減れば価格は上がるので、買い占めたら、めちゃくちゃに儲かるな。そんなことする奴は許せないな」
鍛冶師も怒る。
俺も許せない人物だな。
どんな人物か見てみたい。
よほどの悪い商人とかか。
「きっと極悪商人とか、陰の商人とかでしょう。我々にはわかりませんよ。でもこれでその商人は大損は決定。価格は上がるのを見越して買い占めた。ロメーロがドラゴンを討伐して鉱石はまた流通しますから、価格は暴落します。よって持っている鉱石は大冒険しますから大損です。ざまあですよ」
「大損か。それはいい気味ですね」
「オリオンは金の話をしてましたね。ロメーロがドラゴンを討伐しようとしたら、止めようとして金の話をしていたけど」
リアンが思い出すように言った。
確かに言っていたな。
金の話はしていたので、なぜかなて思っていた。
「まさか極悪商人てのはオリオンでしょうか」
「まさかな」
「オリオンは間違っても勇者。勇者が極悪商人のようなまねはできるはずないです。絶対にやってはいけない行為。オリオンにもそこの一戦は理解できますよ。いくら依頼を失敗していて金に困っても、そこはしないと思いたい」
「俺もオリオンではないと思う。そこまで落ちてはいないよ。アスカの考えすぎだな」
「そうですね」
オリオンではないと一致した。
真相はわからないらしい。
誰かは興味はないので、それ以上の追及はしない。
鍛冶師の仕事が増えるのであれば、だれでも良いからだ。
「ありがとうロメーロ」
「ありがとう、本当にありがとうございました」
「これで仕事ができますよ!」
「よかったな。みんな」
鍛冶師たちが喜んでくれた。
俺達もほほえましくなり、フーシフォン達とは別れた。




