『005』
『005』
「オリオンに任せるのはキツイと思う。今の破滅の団ではドラゴンは厳しい」
「負けそうなら逃げてくるでしょ。助ける必要ない」
「アスカは厳しいな」
「ロメーロが行かないとドラゴンは倒せないので、行くようね」
閉鎖する理由で鉱山に入ったと。
ドラゴンが危険だし、冒険者パーティーが死者が出ているので、閉鎖して危険をなくすてことか。
それなら俺が依頼を受けたので、オリオンは要らなくなるな。
結局は俺達が行くとなり、鉱山に詳しいドワーフ族ブルレスカも同行となった。
鉱山は大きな山が複数あった。
山に穴が掘ってある。
この穴から入る。
鉱山の中は暗いが明かりは弱い。
「中はダンジョンみたいに暗い」
「明かりは採掘するときにつける。現在は採掘してないので明かりはつけてないのです。採掘師の人で掘っていき、中にある鉱物を取る。ダンジョンに似た感じになるわね。ドワーフ族はずっと中にいるし目が慣れてくる」
「採掘では明かりは必須ということね」
「毎回明かりを使うのならスキルがある。俺がブルレスカにスキルを与えるけど使ってくれるかい?」
ブルレスカに使用できる明かりのスキルを与えると提案する。
あれば便利だし、採掘もはかどる。
「与えてくれるなら、欲しいですが」
「わかった、与える。神の光スキル」
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『器用貧乏』ライトアップ Fランク
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『器用富豪』神の光 SSSランク
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ブルレスカはよくわからないままにスキルを与える。
これは一時的なのではなくて常時発動とした。
半永久的にスキルを使える。
効果はダンジョンなどの暗い場所で発揮される。
効果は全階層に及ぶので、他の冒険者なども恩恵を受ける。
「神の光スキル? 使ってみます。わああああ、内部が明るくなったああ!」
「ブルレスカがいる階層だけでなく、鉱物の全階層を明るくできる。しかも俺が解除しないかぎり永久に使える」
「便利だわ、ありがとうございます」
「ロメーロの負担が増えます」
「大丈夫だ。ブルレスカとドワーフ族が採掘がすすむなら便利でいいだろう」
ブルレスカは驚きだった。
器用富豪スキルがまた役に立てた。
「そうなると先に入ったオリオンがいる場所も明るくなったわけですか?」
「なっている。オリオンはなぜかわからないと思う」
採掘の道を進む。
普段なら冒険者や採掘師の姿があるはずだが、全くいない。
その代わりに魔物は出現する。
魔物はそれほど強い魔物ではなかったので、アスカとリアンに任せた。




