『004』
『004』
「ブルレスカじゃないか?」
「みんないたのね。今日はロメーロとその仲間のアスカとリアンを鉱山に連れて来たの。彼らはドラゴンを討伐してくれる」
「本当なら凄いが、止めたほうがいい。この前はBランクパーティーが来て中に入ったが全滅した。止めるほうがいい」
「Bランクでも勝てないのは、Aランク冒険者以上は必要だ。危険だから入らないように」
ブルレスカの仲間のドワーフ族が数人いた。
ドワーフ族は俺達に入らないように注意勧告してきた。
それは危険だから、俺のことを気にしてだ。
Bランクパーティーでも全滅てことは死んだとなる。
鉱山から出てきていないのだろう。
まあ、オリオンのパーティーでも結果は同じだけどな。
「大丈夫よ、この人たちはとても強いのよ。きっとドラゴンを討伐して、私達を救ってくれる」
「いやいや、無理だよ。それに今は入る必要ない。もうドワーフ族は王都から離れる予定だ。この鉱山は閉鎖だろうしな」
「なんだって、閉鎖か」
「だってここにいても鉱石が取れなければ金は稼げない。ドワーフ族は採掘が得意なんでね」
「仕事は大事ですから私達がそれに何も言えません」
ブルレスカの仲間のドワーフ族から移動する話を聞いた。
どうしてもこの鉱山からは離れるつもりらしい。
「しかもロメーロには話しておくけど、勇者パーティーが来ました」
「えええ? オリオンかい?」
「はい、あの王都最強のオリオンの破滅の団です。彼らはこの鉱山は勇者パーティーが管理するといいました。中のドラゴンは勇者パーティーが管理する。鉱山を閉鎖するとのことで、中には誰も入れるなと言われました」
「オリオンがドラゴンを討伐するのかな。いや閉鎖するなら討伐しなしで閉鎖かな」
川の依頼を失敗したばかりで、もう依頼を受けたのか。
にわかには信じられなかった。
「お知り合いでしたか勇者オリオンのパーティーとは?」
「ええ、良くしっています。私はオリオンのパーティーのいました大神官のリアンです」
「えええ! あのリアンさんでしたか!」
リアンは有名らしいな。
「勇者オリオンのパーティーが来たのは先ほどです。ちょっと前に鉱山に入りました。ドラゴンがいると教えたら俺は勇者オリオンだ。ドラゴンの方が逃げるさと意気込んでいました。国王に直接に依頼を出されたようです」
「国王にか」
「きっと国王に怒られたと思う」
「王都では川の汚染の件で失敗して農民が騒ぎを起こしたらしいですね。勇者オリオンは最低な勇者と農民から嫌われているとか。でも勇者パーティーですよね、ドラゴンとも戦えるでしょうから鉱山に入るのは止めませんでした」
「オリオンが先に入ったのか。どうするかな」
先にオリオンが鉱山に入っていた。 どれくらい先かはわからない。
破滅の団がドラゴンに勝てるとは思えないが、オリオンのことだから自分の力を考えずに中に入ったのだろう。
「オリオンに任せる?」




