『264』
『264』
「ダン、そして農民の皆さんには俺から力を与える。その力を使って自分たちで農地を回復させる。それが俺の役割だ。器用富豪スキル、農地開拓1000倍上昇」
「器用富豪スキル、農地開拓1000倍上昇」
『器用貧乏』 土堀り Fランク
↓
『器用富豪』 農地開拓1000倍上昇 SSSランク
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このスキルは俺も初めて見るスキルだった。
名前からもわかるが戦闘スキルではない。
この1000倍上昇スキルを集まった農民全員に与えた。
それも常時発動ととして。
つまりは農民全員に一生与え続けることになる。
これは俺の体へ負担になるが、農民が喜ぶならそれでいいと思っている。
多くの農民に与えた。
「えええ? いったい何をしたのかな、よくわかりませんけど」
「何も農地は変化してないよ?」
農民は不思議に思っていた。
何も変化がないからだった。
その光景をみていたオリオンが、
「あはははははは、農地は変化ないぜ。あはははははは、変わってないぜ。ロメーロのは無理だったんだよ。農地を元に戻すとか偉そうに言っておいて、農民をがっかりさせたな」
「オリオンは黙って見ていな。ロメーロは嘘はつかないよ。これからわかるんだよ」
「リアンはまだロメーロを信じているのか。これでわかっただろ、ロメーロは嘘つきで俺が優れているとな」
オリオンは俺の器用富豪スキルを見下していて、わかろうとしなかった。
だが結果はわかる。
器用富豪スキルはオリオンの想像を遥かに超えた存在だと。
「ここはダンの農地だったな。そしたら農具で土を耕してくれないか」
「えええ? 農具で? 無駄だと思うけどさ。ロメーロがやれと言うなら農具で掘ってみようか、こうかな?」
ダンは俺が言った通りに農具で土を一回掘った。
軽く掘っただけだった。
ダンは意味がわかっていないし、周りの農民もなぜか理化できない行動と思った。
だがダンが一回掘った土は変化が起きた。
「あはははははは、ロメーロ最高だな、何も起きやしねえ! バカな農民だぜ、サハギドンに汚染された農地は復活はいないんだよ。ロメーロを信じるから、騙されるんだよ!」
「ちょっと待てよ、待てよ、土が変換しているぞ。ほら、俺が掘った部分から土の色が変色していく!」
「本当だ! ダンの農地が元に戻っているぞ、もっと掘ってみなよ!」
ダンは奇跡を見たかのようにして、何度も土を掘った。
すると真っ黒い汚染された農地は、綺麗な土に変色していった。
ダンの農地は見る間に元の農地に変貌したのだった。
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