『252』
『252』
「オリオン達に任せましょう。サハギンなら大丈夫です」
「リアンは厳しいな。遠くからみていよう」
サハギンは数匹だったので、リアンは助けなくていいと言う。
オリオン達は前回と同じように戦闘になった。
俺達はゆっくりと接近して戦闘を見学させてもらう。
それからはオリオン達の戦闘となる。
「サハギンだ。クランク頼む。俺とボーデンはクランクに続く」
「了解」
「了解した」
サハギンの数は多くない。
5、6匹といったところか。
この数なら倒せる。
前回も倒せたし、倒せなくなったのは数が増えたからだった。
予想通りに3匹は討伐された。
オリオンもまだ余裕があるな。
こうやってサハギンクラスの魔物と地道に戦闘していくとオリオンのレベルも上がるし、成長できる。
だがオリオンは自分よりも上の依頼を受けて失敗している。
「いいぞ、もう少しで全滅だ」
「楽に倒せるぞ。あはははははは、やはり破滅の団は最強だ。ロメーロなんて必要ねえ」
「オリオンの言う通りだ。最強だ。サハギンがまだ残党がいて、川の水が汚れただけだった。残党を狩れば解決する。農民も静かになり、オリオンはありがとうとなるさ。あはははははは」
オリオンやクランクの大笑いが聞こえた。
サハギンを討伐してご満悦だ。
「ケケケケ、お前らよくもやってくれたな」
「サハギンよ、俺達は勇者パーティーだ。勝ち目はない。あきらめな。もう遅いか、これから死ぬからな、あはははははは」
「覚えてろ。ケケケケ」
「逃げるか。追いかけろ」
サハギンは水中に潜ったのでオリオンは慌てて剣で切るが水中ではサハギンが速かった。
逃げたっぽい。
「逃げたぞ。どうするんだ。残党がいれば、また川は汚れるぜ」
「追いかけろ。残党は残すな。全滅させる!」
オリオンはボーデンとクランクに全滅を言った。
「ロメーロ様、サハギンが逃げたようですね」
「水中に逃げたから、捕まえるのは困難だろうな」
「私達も行きましょう」
オリオンらがサハギンを追いかけるので、俺達も一緒に行く。
川の上流にまで来た。
するとクランクが停止するのが見えた。
サハギンがいたのか?
いや、違うか。
クランクの様子が変だ。
サハギンの時と違う。
何か違うし、俺にも感じる魔力。
強大な魔力を感じるが。
アスカとリアンは気づいているのか。




