『251』
『251』
「わかった、後方からオリオン達を見学しよう。それで原因が発覚するのは俺も知りたいからな」
オリオン達を観察するとなった。
簡単に言うならオリオンに上流の状況を調べさせるとした。
「それじゃあ、俺らは王都に帰る。オリオン達は川の上流に行ってくれ。原因究明を頼む。農民が怒っているから、頼む」
「まあいいだろう、俺達の破滅の団が原因究明してやろう。農民は破滅の団が助ける。そうして農民を救い、究明すれば国王からは信頼される。ロメーロらは何もしなかったと国王には言っておこう」
「何とでも言っていいよ」
「おい農民どもよ、これから破滅の団が再度調査に向かう。破滅の団が行けば、あっという間に解決だ。静かに待っていろ」
オリオン達は俺に偉そうにして上流に向かった。
俺達は行かないと言っておいたが、後方から行く予定。
農民にはもう少し不安な時間が続くけど、解決させたい。
「農民さん達、もう少し我慢してね。ロメーロ様が必ず解決してくれます」
「本当かいエルフさん。お願いします。あの勇者は信用は大丈夫なのか」
「大丈夫じゃないです。ロメーロ様を信用して欲しい」
「勇者でもロメーロでもいい。どっちでもいいから、待っているよ」
「頼む!」
「頼む、農地を元の農地にしてくれ!」
農民にはアスカが説明した。
農民にはオリオンと俺がどちらでもいいと言う。
とにかく農地を元に戻して欲しいと。
農民のダン達は納得はしない。
早く戻せという文句が出ていた。
オリオンらはすでに上流に向かったので、俺達も後を追って行くとした。
オリオンらが見える地点で後方を歩いた。
川は前回歩いた川。
サハギンが現れた辺りだった。
だがサハギンの姿はなかった。
「サハギンの姿はないな」
「オリオンも止まらず歩いています」
「でも川の水を見ると真っ黒です。上流に何かいる証拠でしょう」
「もっと上流に行くか」
魔物は出ないが、水質はさらに黒くなった。
これは魔物がいて、異変を起こしていると考えられる。
オリオンも歩くのは止めずに進む。
前回来た地点よりも上流に来た。
まだ魔物はいないように思えたが違った。
川の水から飛び出て来た魔物。
オリオン達の前に出現する。
「魔物です!」
「うん、魔物はいたな。しかもサハギンだな。まだ残党がいたか」
討伐したと思ったサハギンだった。




