『249』
『249』
ダンの言う話では、最悪な展開になっていた。
農地は絶望的らしい。
「ダンの話では農地は最悪なことになったとさ」
「農民は何も悪くないです。何とかしないと。サハギン以外にも魔物がいたと考えるのがいいです。サハギンしかいないと思ったのが間違いで、まだ魔物はいたと思う。それも川の水質を悪化させる魔物が」
「お願いですロメーロ。勇者パーティーが何をしたか知らないが、この状況は最悪だ。助けて欲しい」
「わかりましたダン。俺が川を元の川に戻す。約束する。申し訳なかった」
「ありがとう」
ダンは俺に助けてと言う。
助けが必要な人には器用富豪スキルを使う権利がある。
困っているのだし、魔物が絡んでいるなら当然に器用富豪スキルの出番だ。
オリオンに任せたというか、勝手にオリオンが依頼を達成したとしたのが間違いだった。
俺ももっと調査を続ける必要があったと反省する。
「ロメーロ様。それでは川に魔物がいるか調べましょう」
「サハギンではないと思う。川の悪化は酷いからな。別の魔物がいると考える」
俺達は川の調査をすると決めた時だった。
「あれは勇者パーティーだ。嘘つき勇者パーティーだ!」
「勇者パーティーオリオンが来たぞ。俺達農民を騙したな。ふざけるな!」
農民はオリオン達に酷い罵声を言い出した。
依頼を達成して農民を安心させたのに、次の日には酷い状況となった。
オリオンは慌てているだろう。
「おいロメーロ、この川はどうなってんだよ。真っ黒になっているぜ。農民が俺たちに怒りをぶつけてくる」
「見ての通りだ。オリオンが川を戻したのだろうが、逆に酷くなっている。農地は使えなくなった。だから農民は勇者パーティーに激怒している」
「うううう、サハギンは討伐しただろう。川は回復するはずだ。なぜだ?」
オリオンは意味がわからない感じで俺に聞いてくる。
言っておくが俺もわからない。
それにオリオンが依頼を達成したので、俺は関係ない。
「知らない」
「知らないじゃない。俺が王都で問題になっているんだ! 早く原因を調べろ」
「なんでロメーロが調べるのよ。あなたが調べなさいよ。だってあなたが達成した依頼でしょうに」
「リアンか、リアンも調べてくれ。このままでは俺が責任を取れとなる」
「お前がオリオンか! 戻ってねえぞ。ギルドからは川は回復すると聞いたぜ。なんだよこれはよ!」
「早く戻せよ。戻さないなら、ギルドに言いつけるぞ!」
農民はオリオンに言いよる。
困ったオリオンは、俺にも責任を求めてきたのでリアンが言い返してくれた。
ありがとうリアン。




