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『248』

『248』


 そして翌朝になって外に出ると騒ぎが起きていた。

 なんだろうか?


「ロメーロ様、なんだか宿の外の様子が変です。騒いでいるようです」


「どうしたのか、魔物でも現れたのかな」


「行ってみましょう」


 アスカに言われて俺達は宿の外に行ってみた。

 外は人が騒いでいた。

 よく見ると町の人であるが、冒険者ではなかった。

 農民だった。

 服装で農民と判別出来る。


「あれは農民だな。どうしたのかな?」


「しかも知っている農民のダンもいますよ」


「ダンに会ってみよう」


 ダンは俺と川の水質で話した農民だ。

 彼とは川の水質を戻すと約束した仲だったから、騒いでいるので、聞いてみる。


「ダン、どうしたんだい?」


「あなたはロメーロ。それが今日朝になって大変な事態になっていた。それで農民が騒いでいるのです」


「大変とは?」


「見てみればわかります。説明するよりも早い。ロメーロ来てください」


「どうなってんだあああ!」


「勇者パーティーに会わせろ!」


「オリオン出てこいやああ!」


 農民は怒っていて、よく聞くとオリオンに対して怒りをぶつけている。

 なぜかはわからないが、川に異常があったらしい。


「ロメーロ、行ってみましょう。農民が怒っている原因がわかります」


「行こう」


 川に行く。

 ダンが川をさして説明する。


「見てくださいこの水を。ロメーロとギルドに依頼を出してから今日になって、よけいに酷くなった。以前の水よりも酷い。色もどす黒いです。農地を見て、完全に農地は黒くなって、これでは何も育たない」


「本当だ。真っ黒だ。なぜだろうか」


 ダンが説明する通りに農地は真っ黒くなり、農民が怒るのも頷けた。


「魔物は討伐したのよね。どうしてかしら。サハギンを全匹討伐したのに」


「アスカの言う通りです。理由がほかにあるのかとなりますが」


「俺にもわからない」


 サハギンを討伐したら終わりではないようだな。

 サハギンを1匹残していたのにオリオンが殺したから、原因をサハギンには追究はできなくなったのは痛い。


「なあ、ロメーロ。私達農民はギルドから説明を受けた。説明ではオリオンで有名な勇者パーティーがサハギンという魔物を川で討伐した。これで川の水は直ぐに回復しますと聞いた。ところが朝になってみるともっと酷くなった。王都周辺の農地はこのままでは全滅する。農民は全員失業だ」


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