『226』
『226』
城に到着した。
何度か来たエピック国の城。
オリオン達から追放されてから、もう来ないだろうと思ったが来ることなった。
以前来た時は俺が破滅の団だった。
オリオン達の名前が有名になっていく時だった。
「ロメーロ様は城に来るのは初めてですか?」
「初めてではないな。リアンとも来ている」
「破滅の団でね」
「じゃあ国王も会っているわけね。心配ないじゃない」
「心配はないが、俺をどう思っているかはわかるな。嫌っているのかが」
城には門番の兵士がおり、理由を説明すると通してくれた。
国王の部屋に入る。
国王は俺が来たので会ってくれた。
「ロメーロ、よく城に来てくれた。エピック国に来たのはいつかな?」
「今日です」
「話は私の耳に届いている。あの悪くて有名なグールマスターとオークキングをカイザール国で討伐したと。その後にカイザール国の古城でイフリートスも討伐するという素晴らしい成果をだしたとな。本当なのか?」
「事実です。俺が討伐しました」
イフリートスまでは国王は知っていた。
隣のカイザール国での件は直ぐに伝わる。
国王の諜報員がカイザール国にいて、情報を常に集めているのだ。
俺のことは徹底的に知らべている。
「どうやって討伐したのか。ロメーロはオリオンの破滅の団から追放されたと聞いている。役に立たないからだと」
「追放されて、俺はエピック国からカイザール国に行きました。そしたらグールマスターとオークキングと会った。奴らはここにいるアスカを誘拐していました。アスカはエルフ皇女で俺が取り戻した」
「誘拐されたエルフ皇女を連れているのも聞いている。オリオンに依頼が来たくらいだからな。だがオリオンは別の依頼中だった。しかしなぜオリオンはこれだけ有能なロメーロを追放したのか理解できないのだが。追放しなければ、依頼を失敗しないで済んだはずだ」
国王はオリオンの話になると険しい顔になった。
また失敗したのか?
リオンの話だと失敗しているし、俺も一度会いに行った時にも失敗したっぽかった。
否定していたが、嘘っぽかった。
ただアスカが俺といることも調べていた。
かなりの情報網だな。
「追放した理由は私が話します」
「キミは大神官のリアンか?」
「リアンです」
「キミもロメーロと一緒なのか」
「はい、一緒です。オリオンの破滅の団は出ました。もう戻りません」
「なんだと! リアンは破滅の団にとって重要な人材だった。大神官という地位があるのだし、勇者パーティーなのだぞ」




