『224』
『224』
移動は瞬間移動スキルで移動した。
エルフ国王とも挨拶して別れた。
アスカは国を離れるのは苦ではない風だった。
「母国を離れるけどいいのだな?」
「移動します。もしエルフ国に戻りたいとなったら、ロメーロ様のスキルで直ぐに戻れますし、心配ないです」
「俺のスキルは低く見られているな、まあいいか。エピック国、王都に瞬間移動」
『器用貧乏』早歩き Fランク
↓
『器用富豪』瞬間移動 SSSランク
王都の街に移動した。
「あああああ!」
「悪い、見なかったことに」
王都の目撃者には謝る。
王都は平和そうだった。
見かけは平和だが、魔王や邪神の影響は出ている。
街を歩いて冒険者ギルドに向かった。
「ギルドに行くのね」
「うん、エピック国の状況を知りたいのがある。ギルドに行くのが一番だろう。情報が集まるからな」
その足でギルドに到着。
良く来ていたギルドのままだった。
オリオン達と活動していたギルド。
オリオンから追放されて、ギルドからも追放されたんだったな。
「入れるの? ロメーロ様は追放されたのよね」
「問題ない。もしダメなら追い出されるだけだ」
「どうなるかな。私は逆だと思う。歓迎されると思う」
リアンは歓迎されるというが、さすがに歓迎はないだろう。
入るといつもの通り冒険者がたくさんいた。
広い店内には、依頼を探す冒険者がいた。
俺達は入ると、さっそく注目される。
冒険者は冒険者の顔を覚えているもので、誰がAランク級なのかとか、Cランクの誰なのかも把握する。
俺は以前に勇者パーティーにいたし、リアンもいたし、なおかつ大神官という名も持っているので、だれもが知っている。
「おい、あれを見ろよ。ロメーロだぜ。しかも大神官のリアンまで一緒にいるぜ」
「なんでだよ、リアンがロメーロといるのは許せねえな」
「でもよ、ロメーロは今や有名人だからな、グールマスター、オークキングを討伐したっていうぜ」
さっそく俺とリアンの名前が聞こえてくる。
俺の噂は王都でも広まっていた。
だがリアンが俺と一緒なのは知らなかったから驚いているな。
「みんなリアンのことを気にしていますね」
「リアンは美人だからな。俺をうらやんでいるんだろう」
俺に何か言いたいのか?
聞こえてきた方に俺が言ってみた。
「いいや、いいや、何でもねえ」
俺が質問すると、直ぐに顔をそむけた。
明らかに俺を恐れている風だった。




