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『222』

『222』



 風呂はいい湯だった。

 しかし落ち着かないのは不思議だ。

 しかもリアンはアスカにも負けない体をしていた。


 風呂から出て部屋に帰った。

 出る時はもちろんアスカとリアンは女湯に戻ってから出てもらった。

 入口の兵士に怪しまれないように。

 部屋では寝たかったから、一人で寝た。

 アスカは来ないように言っておいた。



 翌朝になり起きる。

 朝食も国王から食べなさいとなり、エルフの朝食を食べた。

 とても美味しかったし、王族の朝ごはんというものを知った。

 俺が過ごしてきた朝ごはんとはまるで違う料理だった。

 パン一つとっても、おいしかった。


「ロメーロ様、これからどうされますか?」


 国王はいなくなり俺とアスカとリアンだけになって相談した。

 

「そうだな、予定は特に考えてないけど、エルフ国からは出る。エルフ国はグリフォンの手から逃れたことだし、俺がいる必要もない」


「次の魔物を討伐にいくのね」


「俺にもわからないさ。グリフォンだってイフリートスだって、居るのを知らずに戦ったからな。いつどこで強敵と出会うか俺もわからないさ。アスカとリアンは一緒に行くだろう?」


「もちろんです。私はロメーロ様と一緒ですからね」


「私も行きます。ロメーロが勇者オネストのスキルを使うのを見たいもの」


「理由はなんであれ、俺と冒険するなら、それなりの覚悟がいるが、いいと言うことと俺は判断する。まあ俺といれば負けることはないが」


 リアンとアスカには念のため今後の行動を本人に聞いてみたところ、なんの迷いなく俺と行くと言った。

 予想はしていた。

 とはいっても、はっきりと俺は今後の行先を考えているわけではないのだった。

 エルフ国にいてもいいが、ここはアスカの父親の国王がいて、滞在しずらい。

 よってカイザール国か、追い出されたエピック国が有力かな。

 まあ、エピック国なら勇者パーティーのオリオンらがいると思う。

 オリオンらがどうしているかを見に行くのもいいか。

 俺の言っている意味を理解して、戦いの経験を積んでいてくれたらいい。

 そうなるとエピック国がいいかな。

 ちょっと寄ってみてもいい。


「どうするの?」


「エピック国に行きたい。オリオンらがいるし、あの国には馴染みがある」


「でもロメーロ様を追い出したとも聞いたけど」

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