『221』
『221』
偶然に発見したようだが、男湯にアスカとリアンが裸でいる。
この状況は非常にマズいな。
もし国王が入って来たら、なんて言い訳したらいいか。
怒るのは必死だろうな。
落ち着いて風呂が楽しめない。
「リアンはロメーロの前で裸なのは平気なの?」
「えええっと、初めてかな」
「俺だってない」
「破滅の団の時にも?」
「あるわけない。ロメーロとは何もないです」
「アスカ、変な探りはやめてくれ」
「だって気になった」
「なにもないない」
リアンは否定するも、体を動かすから胸が揺れている。
アスカは俺とリアンの関係を疑っていて、何かあるかと。
「エルフ国の状況はどうなの?」
「エルフ国はエピック国とも仲がいい。しかし気になるのはカイザール国とセイウン国にも強力な魔物が出現したこと。エルフ国内にもいつ襲ってくるか不安はある」
「現にグリフォンは襲ってくる計画だtからな」
「魔族が活気がでてきている。危険な兆候ですね。ますますロメーロが必要になる」
「ロメーロ様がいればエルフ国も守ってもらえると父の国王は考えていると思う。だから私とロメーロ様が婚姻させるのは賛成です」
「なるほどね、国家の国益を考えてみて、ロメーロと友好になると国益になるてことね」
「俺は国益に利用されなくてもエルフ国は守るよ。婚姻関係なくな」
国王が俺を利用したいのはわかった。
確かにグリフォンが計画していたと知ったら恐怖で不安になる。
俺が必要だしアスカと関係させたいと思った。
でも俺はアスカがいなくてもエルフ国は守る。
それはガブレラ神からも頼まれている。
器用富豪スキルには役目があるようだからな。
「ロメーロ様は全ての国を守るってことか。まさかカイザール国のナミュール王女とも結婚をする気ですか。それは嫌ですよ!」
「しないよ」
「良かった」
ナミュール王女と婚姻する気はないのは本当だ。
だが王女とまた会うことはあるだろうが、婚姻を申し込んできたら困るな。
「アスカのライバルは多いかもよ。エピック国にも王女はいるし。他の国にも王女は必ずいるでしょう。そうなるとロメーロが取られるかもよ」
「えええええ! ロメーロ様を取られる」
「リアン、変なこと言うな」
「ロメーロ様、早く結婚しましょう。取られる前に!」
「大丈夫さ、俺は王女たちとは結婚しないから」
「それを聞いて安心しました」




