『217』
『217』
「予定は特にないけどな」
「それならエルフ国に滞在がいいです。一日くらい滞在する余裕はあるのでしょう」
「あるよ。アスカが滞在したいなら、俺は構わない。滞在する」
「リアンは?」
「ロメーロが宿泊ならいいですよ」
「決まりね。宿泊は城でいいですね」
「今日は城に宿泊するのは国王としても歓迎だ。ロメーロとリアンの部屋を用意させる」
「じゃあ宿泊します」
「よろしくです」
リアンも宿泊には頷く。
その日は城で宿泊へとなった。
部屋は俺もリアンも使っていいとなる。
城だけに、いい部屋だった。
広いし、何も文句ない高貴な部屋だな。
今日は祝杯もして、ダークエルフとエルフが和解もできた。
とてもいい日だった。
良く夜は寝れそうだな。
ベッドはとても柔らかな感触で、最高の魔物の羽を使用していると思われる。
俺はそのままベッドで横になっていた。
その時だった。
部屋に来る人がいた。
「入るわよ」
「誰かな、リアンか。どうした?」
リアンだった。
「ロメーロに話があって来た。エピック国のことで」
「聞こう」
「私はエピック国で大神官に選ばれた。破滅の団でも優遇されたのは大神官になったのが大きい。聖大教会は私を将来は大司教よりも上の地位にすると考えているそうです」
「良かったじゃないか。聖大教会で大司教とか凄いのだろ。頑張れば教皇だってなれるのか」
「そこまではわからない。でも私を教皇の候補には考えているみたい。でも反対派もいると思う。教皇になるには簡単ではないの」
「俺にはよくわからない世界だな。教会とは関係ないし。リアンが勇者パーティーを出た。聖大教会はリアンをどうしたいのかな」
「きっと私を教会に置きたいと思う。そうなるとロメーロと一緒に冒険ができなくなる」
「リアンはどうしたいのだい?」
リアンが好きにしたらいいかな。
俺は教会にリアンが行くのは止めはしない。
「私はロメーロと冒険する。教会は魅力があるけど、ロメーロといるほうがいい。エルフ国から出ても一緒に行くわ」
「一緒なら俺は構わないよ。わざわざわりがとう」
「いいえ。ロメーロが好き、あっ、」
「えっ、好き?」
今、確かに好きって言わなかったかな。
そう聞こえたけど、まさかリアンのような将来は聖大教会で出世する人が俺を好きになるはずもないが。
「えええっと、好きっていうのは、ほら、このコップが素敵で好きっていうこと」
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