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『216』

『216』


 アスカに激励されたのは意外だった。

 祝杯の食事会は順調に進んで終わりになった。

 ダークエルフとエルフとの和解ができた。

 長い間別れていたので、良かった。

 俺は祝杯しつつもガブレラ神と話そうと思う。



『器用貧乏』祈りFランク

『器用富豪』神通話SSSランク



 器用富豪スキルの神通話をする。

 ガブレラ神と通話した。


「ロメーロか。よくぞグリフォンを討伐した。さすがだな」


「俺は見ていただけだよ。そこなんだが、ダークエルフの村にグリフォンがいるのは知っていたのかい?」


「知らない。私も世界のことを全て把握しているわけではないのだ。ロメーロがあの村に行くとは思わなかったしな。ロメーロは魔物に引き寄せられるものを持っているのだ」


「迷惑な話だよ。ところでエルフ国王から聞いたが器用富豪スキルは勇者オネストが使っていたと知っていた。その話では過去にも器用富豪スキルを使えた人はいたのかな。俺だけなのかな」


 これは聞いておきたかった。


「いたよ。オネストの意思を継いだものはいた。魔王との激戦をした。人族と魔族はそれだけ長いこと争いをしてきたからな。今はオネストの意思を継ぐのはロメーロだよ。グリフォンまでも人族の国に迫ったのだ。魔王も動くこともあり得る。そうなったら魔族と全面的に戦うことになる」


「俺が意思を継ぐか。なぜ俺なんだよ?」


 魔王も動くとなるのは避けられないらしい。

 そして俺がどうして意思を継ぐのかが知りたかった。

 神なら知っているだろうに。


「それはオネストの、う~ん、まあそれは言わなくていいか、いづれわかる時がくるだろうし」


「なんだよ、知っているなら教えてくれよな」


 やはりガブレラ神は何か俺について秘密を隠している風だった。

 俺が自分でも知らない何かあるのか。

 

「そういうことだ。ロメーロよ、今後も頼んだぞ」


「おい、頼んだぞって、いつもだろ」


 神通話は切れた。

 グリフォンとの戦いは知っていたようだ。

 神だから知っていて当然だが。

 むしろ手伝えと言いたかった。

 ガブレラ神でも俺がダークエルフ村に行くのは予想はできないのは言っていたので、完全に俺の行動はわかっていなかった。


「どうしましたロメーロ、もう祝杯は終わったわよ。ぼーとしてたけど」


 リアンが話かけてきて、意識が戻った感じに。

 神通話をしている時は俺は、ぼーとしているらしい。

 自分でもわからなかったけど、時間は経過している。


「ああ、なんでもないよ。祝杯は良かったな。アスカも楽しめただろ」


「はい、祝杯は終わりのようです。これからどうしますか。エルフ国から出る予定ですか」

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