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『214』

『214』


「大成功です。ロメーロ様の力をあらためて感じました。エルフとダークエルフは結束力が強まったと思う」


「アスカよ、その通りだ。これでエルフ国はもっと発展する」


 父親の国王の声だった。

 急に国王が来て俺はびっくり。


「ロメーロ様の器用富豪スキルで料理したのよ」


「器用富豪スキルだと?」


 国王は器用富豪スキルについて何か知っているのか。

 アスカが説明したのを聞き返した国王。

 ガブレラ神しか知らなかったが。


「ロメーロ様のスキルは器用富豪スキルというの。全部凄い最上位スキルで、グールマスターにオークキングにイフリートスも倒したのよ。それと瞬間移動もできる」


「瞬間移動? まさかエルフ国にも瞬間移動してきたのかい?」


「そうよ、ダークエルフの国からエルフ国にまで瞬間移動してきた。ダークエルフ3000人をね」


「ええっ、3000人も。まさかだよな?」


 アスカの説明に国王は相当に驚いたっぽい。

 3000人は一度ではなく、分けて移動した。

 全員を移動させたので、けっこう疲れた。

 

「アスカの言ったのは本当です。セイウン国のダークエルフ村からエルフ国まで瞬間移動しました。正確には1度には無無理と思うので、何度かに分けて3000人を移動させました」


「ロメーロはどうやって器用富豪スキルを得たのだ。自然に得たのかい?」


「最初、俺のスキルは器用貧乏でした。ところが自分でも驚いたことに突然器用貧乏スキルが器用富豪へと変わったのです。すると持っているスキルがFランクからSランク級になった」


「器用富豪の使える人物がいるとはな。ロメーロがグールマスターやイフリートスを討伐できた理由も納得する部分がある」


 やはり国王は何か知っている風だった。

 この際、国王に色々と聞きたい。

 俺にも不明な部分が多すぎる。

 ガブレラ神は邪神や魔王に対抗できるとしか言っていない。


「俺も謎の部分がある。国王が知っている範囲で教えて欲しいです」


「父さんは知っている?」


「知っているというか、聞いたことはある程度だ。伝説のスキルとしてな」


「伝説のスキル?」


「古くからエルフ国には伝説が残っている。それは人族と魔族の争いだ。エルフ族は魔族とは敵だ。古代の世界において魔族が圧倒的に世界を支配しつつあった。人族側は絶滅の危機に追い詰められた。すると一人の冒険者が現れた。それは初代勇者オネスト。彼はスキルを巧みに使い、魔族に追い込まれた状況を変えた。魔族から世界を解放していき、やがて魔族は世界から追いやられた。オネストはは英雄となったという。オネストが使っていたスキルが器用富豪だったのだ」

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