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『204 ダークエルフ村77』

『204 ダークエルフ村77』



 チークにはグレムリン、グリフォンと護衛を集めてもらい、エルフ国に移動する準備をしてもらう。

 集められたらグリフォンが、


「ぐぎぎぎぎ、ロメーロ、覚えてろよ、仲間の魔族が許さないぞおお」


「俺は逃げもしないよ」


 仲間の魔族ってのは誰だか気になるな。

 このレベルの魔族は多くはない。

 魔王の側近であり、将軍クラスだ。

 数人しかいないと思うから、イフリートスやオークキング、グリフォンの他にもいるのかだ。

 もしいるなら、また人族の国にやってくる。

 俺の出番が増えるな。


「何をする気だぁぎやあ?」


「直ぐにわかる、お前らをエルフ国に移動する」


「まさか、あの瞬間的に移動する奴か?」


「グリフォンとグレムリンも行くんだよ。ダークエルフもな」


「ぎゃあああ、行きたくねえ」


「グリフォン様、最悪です」


 グリフォンが拘束されたまま俺に不満を言ったが、どうでもいいので、相手にしない。

 話すことはできる。

 特にグレムリンはうるさいから黙らせたいが、こいつは黙らないだろうな。


「準備はできました」


「よし、移動する。器用富豪スキル、瞬間移動」




『器用貧乏』早歩き Fランク

『器用富豪』瞬間移動 SSSランク

ー-------------




 ほんの一瞬であった。

 瞬間移動は成功だった。

 移動した人数は減らして、何回かに分けて移動するとした。

 

「あわああああああ、どこから来たんだああああああああああああああっ」


「すみません。失礼しました」


 アスカが丁寧に謝罪した。

 移動した先は、王都の端っこであり、周囲には街の人が数人いたのだった。

 驚かせてしまったな。

 空間から大勢が現れて驚かないほうがおかしいか。


「なんだあああ、いきなり魔物が現れたぞ!」


「2匹いるぞ!」


「大丈夫です。直ぐに移動します」


 チークも謝るも、グリフォンがいきなり現れたら驚くのが普通だろうな。

 俺の役目はここで終わり、後はチークに任せて、俺はエピック、カイザール、セイウン国でもどこでも移動する。

 さもないとアスカと国王を会わせると結婚の話になりかねない。


「では、チーク、王都の城までは任せるが良いな。俺達はここまでだ」


「はい、瞬間移動で助かりました。めっちゃ早かった。色々とありがとう!」


「またな」


「チーク、またね。国王によろしく!」


「アスカもね!」


 チークと別れた。

 行き先はまたエピック国にしたのは、別にどこでも良かったからだ。


「ロメーロ、移動するの?」


「エピック国でいいだろう。アスカもいいか」


「はい、ロメーロ様の好きなところで!」


「器用富豪スキル、瞬間移動、エピック国王都へ」


 街の人か見てる前で消えたから、再び驚いているかもだ。

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