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『201話 ダークエルフ村74』

『201話 ダークエルフ村74』



「やめてください長老。勇者にはなりたくないのですから」


「勇者にはなりたくはないか。ロメーロは変わっているな」


「変わっていますね。でもそこがロメーロの魅力でもある」


「ロメーロ様の魅力なら私だって知っています」


「俺の魅力を?」


 勇者は世界で一番有名な冒険者だ。

 誰からも尊敬されるし、期待もされる。

 まさに憧れの存在である。

 オリオンは勇者に認めてもらい、大満足していて、毎日のように自慢していた。


 人にも会うと俺は勇者だと言って歩いていたのは、オリオンがまだまだ小さな存在の現れだろう。

 本来なら勇者は自慢するものでなく、困っている人の犠牲もかえりみずに戦う存在であるべきなのだ。


 なのにオリオンは少しも人々のことは考えずに、自分が有名になることだけ考えて生きていた。

 だから俺は器用富豪をオリオン達に使ってはいたが、はがゆかった。

 本当に世のためになっているのかと、思ったりもしていたら、追放された。


 ただし今はハッキリとしていて、器用富豪の存在を自分でもわかってきて、必要となれば、器用富豪の恩恵を与える。

 それで困っている人は器用富豪に感謝するのは、良いことだとわかったのだ。


 俺が最強であると自慢したくはない。

 自慢するのでなく、感謝されたいのであり、オリオンのパーティーにいた時には感じるのは難しかった。


 長老やダークエルフが俺にとても感謝してくれた。

 そして自分たちの手でグリフォンを討伐したのも自信になってくれているようだった。

 元のエルフ国になるのを俺は望んでいる。

 

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