『198話 リアン視点』
『198話 リアン視点』
アスカがエルフなのは見ての通りで、ダークエルフと仲が悪くなっているのは、リアンも聞いてはいた。
ダークエルフ側が魔族と繋がりエルフ国を乗っ取るとかで、争いになったとも。
なので、アスカがここに居るのが不思議であったし、さらにエルフ国の皇女であるのも驚いた。
なぜならエルフ国皇女が何者かに誘拐されてカイザール国にいると言われていた。
それでオリオンにもその話が来ていたからだ。
ただオリオンは他の依頼もあり、カイザールの皇女を助けるのは後回しにした。
噂ではアスカを誘拐したのはグールマスターとかで、とても強力な魔物。
もしオリオンの破滅の団がロメーロよりも先に行っていたらと考えると、リアンは怖くなった。
ロメーロが居なかったらオリオンやリアンもボーデンも負けていた。
ロメーロがいないとボーデンもハニーもクランクも、みんな弱かった。
ロメーロがグールマスターの所に行って良かった。
ただアスカがリアンに異常なくらいに対抗意識がある。
敵対心ではないけど、どうやらロメーロのことが好きみたいだ。
それに婚約者とも言っているけど、ロメーロは否定していたのは、どうなのか?
もし結婚するなら、エルフ国の次の国王にもなり得る。
ロメーロはそこまでわかっているのかとリアンは考えてしまう。




