『197話 ダークエルフ村71』
『197話 ダークエルフ村71』
「当然です。好きなわけない。でもオリオンは私をどう思っているかというと、パーティーにとどめようとしていた。出ていくのは反対していた」
「勇者を振って、ロメーロ様のところに、ますます疑う」
「アスカは考えすぎだ。俺とリアンの間には何も関係はない。破滅の団にいる時から何もない」
はっきりと言っておく。
「何もないの、本当に?」
「断言する」
「あら、私はロメーロを追って来ました。ロメーロに会いたくてきたのだけどね」
「ちょっと、関係あるでしょ?」
「ない」
「確かにロメーロは、世界で必要なのが、今日見ていてハッキリとした。私もロメーロについていきます!」
「私もロメーロ様と!」
「二人ともなぁ〜」
チークにもグリフォンは任せてあるし、村に帰ってくることはない。
そうなると俺の次の行き先だがな、適当にセイウン国内にいてもいいだろう。
ただ気になるのはセイウン国にはグリフォン、カイザール国にイフリートス、グールマスターとか、妙に危険過ぎるようにも感じる。
まだこのセイウン国内にも強力な魔物がいても、不思議ではないのが、俺としては考えてしまうのだ。
器用富豪が魔物と引き寄せるみたいにも思えるのだ。
器用富豪の活躍はないほうが平和なわけである。
アスカと仲間であったのが、ここでリアンも仲間になったので、冒険も賑やかになりそうな感じだ。
特にアスカはリアンが来てから、やたらと対抗意識がビンビンに感じる。
まあリアンが綺麗な女性だからというのもあるだろうが、俺としては面倒なのだ。
できれば、魔物にも会わずに平和に暮らしたい気持ちから、静かな村で暮らすのもいい。
ダークエルフ村で暮らすのも悪くはない、それはゆっくりと考えよう。
村はもう使わないと思う。
ダークエルフは全員がエルフの国に帰る。
そうなれば、村は空き家になるので、俺が住んでもいい。
村はグリフォンとの戦闘で激しく傷んでしまったけど、器用富豪で修復も可能だ。
この村を拠点にしてもいいかな。
まあ、今後のことはゆっくりと考えよう。
「とにかくロメーロには長老に会ってください。ダークエルフを助けてくださったのですから」
「そうだな、会いに行こう」




