『194話 アスカ視点』
『194話 アスカ視点』
グリフォンを瞬間移動で追いかけるのは、能力も凄いけど、発想も豊かだなロメーロはと。
まさしく天才だとアスカは思う。
エルフとダークエルフのケンカ別れを、見事に解決へと導いた。
もし勇者オリオンに頼んでいたらどうなったか。
チークはオリオンに頼んだらしいけど、ロメーロでなかったら、果たしてグリフォンに勝てたかなと思うと無理な相談だった。
間違いなくロメーロでしか倒せなかった。
そのうえ、グリフォンを永久拘束とか凄すぎたのはアスカはいっそうロメーロを好きになった。
チークがグリフォンを連れてアスカの父であるエルフ国王に会う。
その時にグリフォンとグレムリンが拘束されていたら、アスカの父もダークエルフはグリフォンに騙されていたとわかる。
そしたら疑惑は消えてダークエルフのチーク達も国に帰って来れる。
全部ロメーロが解決した。
アスカは嬉しくなった。
一緒にエルフ国に帰るのか、帰らないのかはロメーロしだいであった。
なぜかというとロメーロと一緒にいたいからだった。
もしロメーロと少しの間に別れてしまうと、神官のリアンとロメーロが二人きりになる。
それは嫌なので、ロメーロから離れないと言った。
リアンはとても可愛くてアスカは強敵だと思った。
ロメーロと同じ破滅の団にいたことから、仲は良い関係であるのは見て取れた。
自分のロメーロが奪われると不安になってしまい、エルフ国には帰らないつもりだった。
帰ったらロメーロと離ればなれになる可能性があった。
父親である国王がアスカを自由にするとは思えないし、そうなったらロメーロと別れることもある。
それならエルフ国に帰らなくてもいい。
エルフ国の次期王妃はしなくてもいい。
ロメーロと一緒の冒険の方が楽しいし、一緒にいたいと思う。




