『193話 ダークエルフ村68』
『193話 ダークエルフ村68』
俺の器用富豪で移動も可能ではあるが、それよりもダークエルフ自身で運ぶのは、エルフにも伝わるのだ。
俺は伝わることに少しだけ手伝えたらいいのだし、ゆっくりでも運べばいい。
きっとアスカの父親エルフ国王は心を開いてくれると思いたい。
「それじゃみんなでエルフ国まで運びましょう、頑張って!」
「おおおおおおおおおお!」
「運ぶぞ」
チークの声掛けで騎士達も声を上げる。
「ロメーロ様、エルフ国王と和解した後に、グリフォンはどうしますの。もう用済みでしょ?」
「確かに運べば用済みだな。その時は好きに殺していいのではないかな。エルフと仲直りしたら、そうなると俺のスキルの力を常時発動が終わるので、楽になるしな」
「それではエルフの好きにしていいと」
「どうぞ、俺は構わない」
「決定ですね。チーク、好きにしていいってさ。国王にそう言っていい。私がいいって言えば国王は納得する」
「はい。そう国王には伝えます」
仲直りしたらグリフォンは不要であるから、死刑にでもしたらいい。
俺は楽になるし。
「殺さぎやいでええええええええええええええええええええええええええ」
「そうですね。死んでもらいましょう」
「殺さぎあないだあああああああああああああああああああ」
「なんて言ってるかわかりませんね」
「魔王様に、魔王様にぎああああ」
「魔王とか言ってますが?」
「魔王に伝えられると困るな。やはりここで殺すか」
「やめぎゃああああああ」
「チーク、キミにグリフォンとグレムリンは任せるよ。エルフ国まで連れて行く間は、暴れることは絶対にないから安心していい」
「はい、ありがとうございますロメーロ、それにアスカ。私はダークエルフとして堂々とエルフ国に向かいます。これで離れて暮らすことはなくなる」
「長老も一緒に帰るだろ」
「はい、長老もみんな全員で帰ります。お礼をしたいですが、私に何かできることがあるかな?」
チークは俺にお礼がしたいと言う。
別にお礼など俺には不要であるので、気にしなくていい。
俺はあくまで器用富豪で世界を救うために使うだけだ。
「ちょっと待ちなさい。ロメーロ様にお礼があると。それってロメーロ様に体を差し出すってことだな。チークらそれは許しませんことよ」
「えええっ、私は体を出すつもりで言ったわけではないのに、アスカの思い違いです」
「そんなこと言って、ロメーロ様を奪うのはいけませんよ」
「奪いません、奪いません!」




