『192話 ダークエルフ村67』
『192話 ダークエルフ村67』
「拘束すると言っても、グレムリンはともかく、グリフォンを拘束できるのかな。体力が戻ったら、暴れるかもだ」
「大変だ、困ります!」
「エルフ国がめちゃくちゃになる!」
「拘束はロメーロがするでしょ。暴れないようにできるの?」
リアンに言われた。
不安な点は暴れることだった。暴れないでおくのは不可能と思ったんだな。
俺しか拘束は不可能でもある。
そこでグリフォンの近くにいき、器用富豪する。
反省しろ、グリフォン。
「リアンの言うとおりだ。俺が縛る。暴れさせない。器用富豪スキル、永久拘束」
『器用貧乏』 縄縛り Fランク
↓
『器用富豪』 永久拘束 SSSランク
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「永久拘束?」
「永久だ。二度と拘束が解除されることはない。これは敵に対してとても重要で絶対に拘束を解かせない事態にのみ使用する。死ぬまで適応だが、欠点もあり、俺のスキルの力を常時発動となる。そのため、永久に高速する限り力を使い続ける点だ」
「それではロメーロ様の力を弱めてしまうのですか」
「弱まるな。ただ野放しは危険だから仕方ない」
「ロメーロにしかできない拘束です。誰も真似できませんね」
「見たことない拘束です」
「私も拘束するとしたら、一生拘束されちゃう」
「しないよ。アスカを拘束はしない」
なぜアスカを拘束するのか。
それとも拘束されたいのか。
まあ、言うことを聞かないなら拘束もありか。
「どういう関係ですか」
「私とロメーロ様は婚約してます」
「本当か」
「してない。アスカが勝手に言っている」
「エルフ国は安泰だな!」
「ロメーロ国王になるのか、最強の国王が誕生するな!」
「だから、俺は国王にはならないからな」
アスカは皇女であるから、結婚したら俺は国王になる。
国王になることはないが。
けどもダークエルフは歓迎していて困った。
永久に発動するため、力を使い続けるので、他にできることが減るのが難点。
ただしグリフォンのクラスの魔物を拘束するには、これしかないのもある。
「うごげなぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」
「本当です、グリフォンは動けません」
「このままエルフ国に運べば終わりだ。ダークエルフのみんなで運ぶのがいい。俺の瞬間移動で運ぶ方法もあるが、それでは駄目だ。やはりダークエルフの力で運ぶことに意義がある。きっとエルフ国王も感銘する」




