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『190話 ダークエルフ村65』

『190話 ダークエルフ村65』



 スパアアアアアアアアア!


「ばぎあなあああああああああああああああああああああああああああ」


「やったあ、グリフォンが倒れたぞ!」


「倒れたぞおおおおお!」


 ついにアスカが倒した。

 グリフォンは絶叫しつつ、地面に屈したのだが、まだ呼吸はしているし、生命反応はあるな。

 凄い魔物だったな。

 多重スキルで弱らせていたのに、ここまで耐えるとは、普通に強い魔物とわかった。

 俺がいなければ、どうなっていたかと思うとゾッとする。

 偶然にもダークエルフのチークが俺を探してきて村にきたのが始まりだった。

 俺が自分から探したのとは違う。

 いつもそうだが、偶然にも俺は巻き込まれていくんだよな。


「みんな、グリフォンは生かしておきましょう。私にはグリフォンは許せません。殺すよりもエルフ国に引き渡して、罪を認めさせましょう。そしたら父もわかってくれます」


「アスカ皇女、国王とは会ったのですか。噂ではエルフ国から魔族に拉致されたと聞きました」


「はい、拉致されました。エピック国にあるダンジョンに。グールマスターが犯人でした」


「えええ、あのグールマスターかよ! どうやってグールマスターから逃げれたのです?」


「ここにいるロメーロ様が助けてくれました」


「なんと! グールマスターも倒したと! ロメーロは何者なのかい。我々にも凄い力を与えてくれたし」


「ロメーロ様は勇者パーティーを追放されたのよ。その後に私を助けてくれたの。ちなみにここに来る前にイフリートスも討伐していますよ」


「何だってええ!」


「イフリートスも!!」


「聞いてない! いつの話ですか!」


「昨日とかの話ですから。知らないのは当然です」


 アスカが話すので俺がイフリートスを討伐したのが広まった。

 俺を神でも見るようにしていた。

 まぁ、いずれは知られることだから、話しても構わないが。

 この場で話されると照れてしまう。

 注目が集まりずきた。


「みんなイフリートスの話は知らなかったようですね。私がロメーロとアスカをダークエルフ村に連れてきたのです。そして裏切り者が村にいるとロメーロが言っていたら、グレムリンが裏切り者で、ダークエルフに変装してたのを見破ったの。だから、みんなアスカはエルフだけど、恨まないでほしいの!」


 ダークエルフのチークがアスカを守るために村の人に言った。

 訴えるように言った。

 果たしてチークの言うのが村のダークエルフ達に伝わるかな。

 一緒に戦ったがアスカを許すかは別の問題である。

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