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『188話 ダークエルフ村63』

『188話 ダークエルフ村63』


「また会ったな」


「ロメーロおおおおおおおおおと、まさかお前のスキルか?」


 そうだよ。

 俺のスキルしかあり得ないだろう。


「そうだ。器用富豪の瞬間移動スキルだ。グリフォンがどこに逃げても追いつける。逃げても無駄だな。あきらめろ」


「ぐぎあざああああああああ、そんなスキルありか?」


 普通はないな。 


「ありだ」


「いやいや、規格外過ぎだ、お前はもしかして勇者か?」


 勇者?

 魔族からしたら勇者は天敵。

 俺を勇者と思ったのは、それだけ恐怖したからだな。

 過去に初代勇者が魔王を討伐した話がある。

 その過去からか魔族は勇者を恐れていると聞いた。

 まぁ、オリオンではないけど。

 それで俺を勇者と判断した。

 惜しいが俺は勇者ではないな。


「勇者を知っているのか?」


「見ていない。しかし我ら魔族には過去に勇者に負けた。だから勇者は常に危険な存在だ」


「そうか、もし俺が勇者だったらどうする?」


「生かしてはおけない。死んでもらう」


「俺を殺すのか。あっさり言うなあ。勇者なら知っているけどな」


「なんだと、じゃあロメーロほ勇者ではないのか?」


「勇者に追放された者だ。残念ながら違う」


 オリオンと同じに扱われるのは俺も残念だが、グリフォンは俺の存在に対してやっと世界最強なのだとわかってきたらしい。


「なにっ!!!! 勇者パーティーに追放だあああああ! これで追放かよおおおお、魔王様に知らせないと大変に危険な奴がいると……」


「残念だな。知らせる前にダークエルフ達に負けるな。グリフォンよ、エルフ国からダークエルフを追い出した罪は重い。許せない行為だ。魔王には会わせない。会わせたら俺のことを報告するのだろ。それは俺は困る」


 やはり報告するな。

 なおさら魔王に会わせるわけにはいかない。

 イフリートスが死んだのは伝わっているだろう。

 知らないはずないか。

 魔王の耳に入るとして、はたして俺の名前が伝わっているかは気になるな。

  

「うるぜえええええええええええええええええええええええええ!」


「あああああっ、また飛行したぞ!」


「けど、かなり危ない飛行だな?」


「無駄だ、器用富豪スキル、瞬間移動、グリフォンへ」


 ヨタヨタ飛行していて着地も危ない感じだったが、距離はさっきよりも近いのは、飛行が限界なのだろうな。

 

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