『185話 ダークエルフ村61』
『185話 ダークエルフ村61』
器用富豪の瞬間移動スキルを俺を含めて騎士50人にも適用させる。
アスカ、チークは知っているが、瞬間移動には騎士は初めてみるので、混乱はするだろう。
ただし限界に達している俺は不安はあった。
多重スキルをしていなければいいが、すでに10以上のスキルを使用中。
しかもどれも規格外なスキルをであるからして、とてつもない負担だった。
俺が今まで器用富豪をしてきて、最大の負担といえた。
グールマスター、オークキング、イフリートス戦でもここまでの負担はなかった。
負担に耐えられなかったら、瞬間移動はどうなるかな。
まだ瞬間移動で失敗はなかった。
古城に瞬間移動したときは、500人もの人数を移動させた。
しかもかなり遠かった。
しかし古城に移動したときはスキルは何もしていない。
その差がどう出るかは俺もやってみないとわからないのだった。
とにかく移動してみる。
瞬間移動でないと追い付けないのはダークエルフもわかっていた。
さあ、どうなるか。
瞬間移動した。
「ググググググググググググ、一度、森に逃げて体力の回復をはかるのがいい。ロメーロてのはとんでもない化け物だった。戦ってはいないが、恐ろしいスキルだった。ダークエルフをあそこまで強化して強くした。飛行してなければ負けていた。これは魔王様に報告しないと危険だ…………」
「ああああっ、グリフォンだ、どうなってるのかわからない。ここはどこなんだ。グリフォンが目の前にいるぞおおお!」
「どこここは? 俺も意味がわからないけど、よし、今だやれえええ!」
「グリフォンは地上に降りている。攻撃しろおおお!」
瞬間移動した先は、目の前にグリフォンがいて、着地していて、休憩しているところだった。
騎士は混乱しつつも、グリフォンがいるので攻撃に転じる。
「なんだああああああ! 騎士がなぜここにいる、どこから来たああああああ?」
一方グリフォンは衝撃を受けていて、なぜ追いつけたのか考えているが、わからないのだ。
「ずははははははははぎああああああああああああああ、なぜだああああああ、追いつけるわけないのだああああ。飛行したのかああああ」
「私も魔法します、ウインドカッター!」
「ぎぇええええええええええええええええええええええ!」
「いいぞ、アスカ!」
アスカも果敢に魔法で応戦し、絶叫させた。




