『181話 ダークエルフ村57』
『181話 ダークエルフ村57』
まだやるかグリフォン。
さすがだなと言ってやろうにも、こちらの攻撃は止めるつもりはない。
覚悟してな。
エルフとダークエルフにした行いは、許されるものではないし、必ず制裁をしなければならないくらいに、反感をかったのだ。
それを思い知るがいい。
「ウォータルを連発しろおおおおおおおおお!」
ドバアアアアアアアアアアア!
「クエイクサンドも受けてみろおおおおおおおお!」
ガガガガガガガガガガガガガガガ!
クエイクサンドは確か土属性魔法だったな。
上からは風魔法のウインドカッターで攻めると、地面からもダメージを与えるわけだな。
これではグリフォンですらキツイだろう。
「なんじゃ、土魔法かああああああああああ、舐めんじゃねえええええええええ、グリフォンを舐めんじゃねえ、ダークエルフ50人数に負けるなんてあり得ないのだああああああああああああああああ、獅子のブレスだあああああああああああ」
ズゥバアアアアアアアアアアアアアア!
負けじとグリフォンも攻撃する。
器用富豪の防御力には届かないのだがな。
グリフォンが頭が悪くて助かった。
もう少し頭脳があれば、自分のステータスが下がっているのに気づく。
グリフォンはいつになっても気づく気配はなくて、理由もわからずに戦ってくる。
魔王の最も近い魔物のはずだが、強さはあるのへ認めるものの、状況の把握能力はゼロだな。
魔王の側近であり、将軍クラスがこの様なら、魔王もこの程度なのかと思ってしまう。
案外、魔王はもっと低レベルな脳みそかもしれない。
単細胞さでグリフォンより上なら、俺としてはやりやすいな。
人族にとって最悪の魔王と繋がるグリフォン。
確実に討伐しよう。
魔王はイフリートスに続いてグリフォンも失うことになる。
魔王はさすがに異常に気づくたろうな。
異変が起きていることに。
俺の存在を知りに来るのも近いかな。




