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『171話 ダークエルフ村49』

『171話 ダークエルフ村49』


「あははははは、ロメーロとやら面白いことを言うな。このグリフォンにそのような口を聞いたのはお前が初めてだ」


「そうか、初めてだったか。その初めてが最後になるのだがな」


「あははははははははは、面白い、面白い。村ごと壊滅させてやる。ロメーロもな。後悔するがいい。グリフォンと戦ったら、どんな人物も最後となるとな!」


 グリフォンは笑っている。

 そんなに死ぬのが面白いのか。

 まだ生きているが、死ぬとわからないのか。

 ただことごとく俺に魔物が関わってくるので、俺としても厄介ではある。


 オリオンから追放されて、自由気ままに生きようとか思っていたのが、逆に忙しくなる始末に、俺はオリオンを恨んでやろうかと。


 これらの一連の魔王級の魔物との遭遇も、俺の存在が影響しているのなら、それは俺が引き受けなければならない障害なのかもだ。


 俺がオリオンから追放されたから、世界は変わったのか、それとも追放されなくても、グリフォンやイフリートスは動いたのか、それはわからないが、俺の存在が世界に影響してきているのは事実だ。


「皆さん、グレードヒールします!」


 リアンが回復魔法をする。

 爪による攻撃のダメージはかなりあるので、リアンのいい助けだった。


「おおおおお、体力が回復した!」


「おれの体力もだ。助かります」


「助かります!」


「さらに、大神官の士気もします。ダークエルフ達の精神力を上昇させます」


「リアン? もしかして大神官か?」


「えええっ、まさか、あの大神官リアン?」


「はい、私は大神官リアンです。ロメーロの考えに従い、ダークエルフに全面的に、お力を貸します」


 どうやらリアンて名前と回復魔法を見て、騎士の一人がリアンだと気づいた。


 リアンの回復魔法なら騎士の力に十分に添えられるだろうし、大神官が味方になると知れば、騎士の士気も上がるというもの。


 リアンの大神官の士気は魔法でも冒険者の精神力を上昇させる効果があるため、グリフォンに引かない精神に上がる。


「リアン、助かる」


「私の力がロメーロに誉められるって、なかったわね」


「そうだったかな。覚えていないけどな」


「ダンジョンでもロメーロは後方支援で忙しかったでしょ。オリオン達の支援で。だから私の魔法を誉めるてなかったと思う」


「今はオリオンもいない。リアンだけを見ている」


「えっ、私だけを?」


「オリオンはうるさかったのもあった」


「それでは、オリオンから追放されて喜んでいるの」


「喜んではいない。俺は勇者パーティーにいて?本来なら魔王の討伐したかったからな。だが追放されて楽になったかな。勇者パーティーは俺には合わなかったらしい」

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