『168話 ダークエルフ村46』
『168話 ダークエルフ村46』
もともと速度もある騎士の速度を、1000倍にしたので、グレムリンにはとうてい見えないし、防御は無理なのは見ての通りだ。
しかも負傷しているので、弱くなっている今がチャンスだな。
邪魔でうるさいグレムリンがいなくなって欲しいものだ。
騎士の方が驚いている。
「俺の剣がメッチャクチャ速い、ロメーロのスキルで速いぜ!」
「グレムリンを先ずは切っちまえ!」
「やや、やや、止めろおおおお、ぐわあああああああああああああああ!」
「切りまくれええ!」
「ぐぎゃああああああああああ!」
いっせいに騎士がグレムリンに集中攻撃をして、さすがに数でも圧倒的な騎士に押されて、滅多切りにされた。
体力は切られるごとに減少する。
グレムリンの体力は限りなく減少している。
グレムリンは弱くはないものの、ステータス上昇させた騎士の攻撃は効果があった。
痛みが走っていた。
すでに流血していて、戦闘は不能に近いか。
グレムリンならば俺の出番はなくていいようだ。
だが上昇スキルを多くの人にするのは困難があり、時間の制約もあった。
オリオン達にしていても負担が大きかったので、50となるとすぐに限界になるから、グレムリンには早めに退場してもらおうか。
「グリフォン様ああああああああ、お助けを!」
「バカか。その程度の数の相手に、圧倒されて情けない。もうお前は要らない。俺が騎士50人を切ってやる」
助けを求めて行くも、あっさりと拒否られた。
しょせんはその程度の魔物だったのに、グレムリンは捨てられたわけだ。
「ええええええええええええええ、グリフォン様あああああああああ、見捨てないで、きゃあああああああああああ」
グリフォンからは相手にされずに、戦闘不能だな。
「よし、グレムリンはもう戦えない。次はグリフォンだ!」
「みんなグリフォンと戦うぞ!」
グレムリンは滅多切りされて、大量に出血していて、もう戦闘不能となっていた。
助けないグリフォンも情けはないな。
これが魔族の世界の掟なのだろう。
グレムリン程度の魔物なら、恩恵を与えた騎士なら楽勝だろうが、問題はグリフォンだ。




