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『165話 ダークエルフ村43』

『165話 ダークエルフ村43』



「凄えぞ、ロメーロのスキルがあれば戦えるぞ!」


「あのグリフォンの攻撃で死ななかったぞ、ロメーロのスキルらしい!」


 器用富豪スキルと伝えられて、ダークエルフはやる気と希望がわいたみたいだ。

 顔からは悲観的な表情は消えている。

 グリフォンが現れた時は悲壮感が現れていたからな。

 今は悲壮感はなくなる。


「俺は騎士の50人に器用富豪スキルの恩恵を与えた。それはチークと一緒にいた俺を信じてしてくれたからだ。だから俺はスキルの恩恵を与える。エルフ国に嘘の情報を流したのはグリフォンとグレムリンだ。つまりあの2匹が犯人だ。俺が直接倒すのもありだが、それでは意味がない。ダークエルフ達が国を追い出された怒りと苦しみを果たすには、キミ達である。俺ではなく、ダークエルフが倒してこそ、果たせるだろ。だから頑張って倒すのだ」


「いやいやいや、グリフォンほ無理だよ。いくらなんでも俺たちだけでは勝てない。ロメーロの力は必要だ」


「そうだよ、ロメーロも戦いに参加しないとダークエルフだけは無理に決まっている」


 しかしやる気は出てきたものの、さすがにダークエルフだけではグリフォンを倒せる気はしないと言う。

 俺も戦えと。

 S級の魔物を前にしたら、いくら防御力が高まっても不安があるものだ。

 そこは俺も理解する。

 Aランクパーティーですら、震えて戦えない相手に、戦えと言うのは俺の乱暴な意見かもしれない。

 それでも器用富豪スキルによって、グリフォンと戦えるのが、神に近いスキルの証だ。

 不安がっているのん説得させたい。


「大丈夫だ。俺の器用富豪スキルを信じてくれ。必ずグリフォンと戦える。ダークエルフだけで戦うのだ」


「おおおおお、ロメーロは俺らの力で倒せと、わかったぜ、俺達で倒すのだ、グリフォンを!」


「おおおおおお、倒すぞ!」


 俺は騎士達50人に対して説明したのは、グリフォンが悪いわけで、そのグリフォンを俺が倒してしまっては怒りは本当には果たせないと考えたからだ。


 やはりダークエルフの力で倒してこそ意味があると思うし、グリフォンは強いが器用富豪スキルを最大限にまで与えたら、決して不可能ではないのだ。


 もとより騎士50人はかなり鍛えられており、普通にオリオンよりも強いだろうからな。

 ダークエルフはエルフよりも数は少ないが戦闘向きと聞いたし、戦闘センスはあるのが俺にもわかったので、彼らに託すべきと思った。

 これは俺の独断であり、失敗も考えられるが、俺の予想では勝てると信じている。

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