『159話 大聖女リアン視点』
『159話 大聖女リアン視点』
「ロメーロを追ってカイザール国に来ちゃった。ロメーロなら私を受け入れてくれると思う。待っててください」
勇者オリオンのパーティーを自分から辞めた。
ロメーロが追放されたのだし、もう居る意味ないから。
ロメーロの居ないパーティーなんて魅力もないし、オリオンには何の魅力もなかった。
カイザール国の冒険者ギルドに行くのは、ロメーロがいるかもと思った。
きっとギルドに居ると。
「ロメーロ?」
「知ってますか」
「ロメーロは神の強さを持つ人だろ。知ってるも何も、知らない冒険者がいないさ、グールマスターを倒して、その後に古城に行きイフリートスも倒したのさ」
「イフリートスも!」
グールマスターの話しは聞いていたけど、イフリートスまでとはと驚くリアン。
凄すぎますのひと言。
古城はこの国にあったとして、まだ古城に居るのかと思う。
「いいや、ロメーロは、セイウン国に行ったて聞いたな。セイウン国にあるダークエルフの村に行ったとも聞いたかな。はっきりとはわからないけど」
「セイウン国か……隣国ですね、ありがとうございました」
ロメーロはカイザール国で伝説的な活躍をしつつも、次に隣国であるセイウン国に行ったと。
そしたらカイザール国からセイウン国に向かうしかないとリアンは行動する。
エピック国から追い出されてしまい、カイザール国に行ったと聞いた。
信じられないのは、グールマスターとオークキングを討伐したと聞き、想像以上のロメーロの噂を聞く。
カイザール国に来たのは、聞いた後だったのに、もう違う国に行ってしまったのはショックだった。
ただロメーロの活躍は聞いていて嬉しい。
リアンはロメーロが最強のスキルを持っていると思っていたし、ロメーロなら可能だと疑うことはないのはオリオンとは違う点だ。
ロメーロが破滅の団にいた時から、ロメーロの強さを知っていた。
リアンだけはわかっていて、ロメーロのスキルをなるべく押さえて使用してもらっていた。
そうしないおロメーロに頼りっぱなしになるし、自分の成長がないと思ったのだった。
実際にリアンだけは成長していた。
ロメーロもそれを知っていた。
オリオンたちはロメーロに頼りにしすぎていて、まるで成長していなかった。
ロメーロはオリオンにもっと成長してほしかったのだが、彼らは力を伸ばそうとしなくて、楽をしていた。
リアンが途中で何度かオリオンにも相談したが、聞く耳を持たなかった。
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