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『154話 ダークエルフ村37』

『154話 ダークエルフ村37』



 この魔物は、見るからに危険種な匂いがするが、オリオンとの戦いでは見たことなかった魔物だ。

 飛行するのは厄介な敵だな。

 攻撃するのに、変化がいる。

 普通には剣が届かないからだ。


「こいつが俺の肩を壊した、ムカつくロメーロですぜ!」


 グレムリンだった。

 一緒にいるから、飛行する魔物の上に乗って来たらしい。

 やからと強がっていることから、飛行魔物を俺を倒せると思っている。


「ぐぐぐふおお、お前がグレムリンを痛めつけたロメーロか?」


「ロメーロだ。グレムリンを使っていたのはあんただな。森の奥にいて何を企んでいたのかな。ダークエルフとエルフを戦わせるのは聞いた。今すぐにやめろ」


 ドラゴン並みに巨大な魔物に注意をしておくのは、コイツが犯人なのであるからで、アスカとチークを対立させた奴だ。


 決して許される範囲を超えているし、器用富豪スキルを使うに値する魔物だ。

 ダークエルフの騎士が揃っていて、この魔物には恐れている。


「なんなんだよ、グールマスターが現れたら、今度は化け物かよ!」


「あははははははは、知らないなら教えてやろう。魔王様に使えし、グリフォンだとなあああああああああ!」


「ええええっ、あの魔王に可愛がられるグリフォン!」


「最悪だああああああああ!」


「殺されるぞおおおお、グリフォンには勝てないだろ!」


 現れた巨大な翼の魔物はグリフォンだった。

 グリフォンか。

 名前を聞いたら知っている。

 冒険者なら誰でも知るべき恐ろしい魔物だ。


「グリフォンか」


 グーグルマスターやイフリートスと同じ伝説的な魔物だよな。

 ここにいる精鋭のダークエルフでも厳しいだろうし、全滅してもおかしくない。

 グリフォンがグレムリンの後ろにいて操っていたのを知り、納得はした。

 このレベルの魔物の命令ならば、グレムリンを使うのもたやすい。

 しかしグリフォンならエルフ国を堂々と潰せる力はあるのだが、なぜやらないのか。

 わざわざダークエルフと戦わせるあたりは、頭が回る魔物のようだ。

 エルフ国を弱らせてから、自分がエルフ国を支配する考えらしい。

 自分の手をなるべく汚さずに支配しようとしたのは、魔王の側近らしい悪どい頭だな。

 だが俺に出会ったからには、その悪どい考えは無駄になる。

 たとえ魔王に近い存在だろうが俺にはFランクでしかないからだ。

 俺と会ったのを後悔するしかない。

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