『18 オークキング』
『18 オークキング』
「なに聖女だ?」
聖女と聞いて無視はできなくなる。
なぜこいつから聖女の言葉が?
「まあ、それでもいいか。勇者と同じてのは納得いかないが、それでお前は?」
最初の言葉で俺が来たのを驚いているのがわかったけど、ちょっとそれはないだろうて感じ。
勇者と同じて、オリオンと俺を並べて同じてことだろ。
オリオンと俺では天と地の差があるのだが、こいつは本気で言っているのかと聞きたい。
勇者などの名声などを遥かに超えている存在の器用富豪を一緒にするとは、この時点で俺には勝てないとみた。
すでに俺を把握し俺の強さと能力を判断できていない証拠だ。
敵を性格に把握し分析したものが勝つ勝負の世界において、俺を勇者と同じレベルで見たのは、完全に敗因だった。
それは俺に失礼だろと思うも、こだわらないようにした。
それよりもこの魔術士が誰なのかてことだ。
「教えるわけない」
なんだよ、話さない気か。
自分から聞いている時は、話しすのが普通の流れじゃないのか?
まぁいいか、俺には神眼鑑定スキルがあるからな。
別に話しても話さなくても同じことだ。
のぞき見『器用貧乏』 Fランク
↓
神眼鑑定『器用富豪』 SSSランク
名前 グールマスター
レベル 1263
体力 11940
魔力 19735
攻撃力 7554
防御力 12473
素早さ 6546
スキル
名前はグールマスター。
アンデッドか、俺は得意ではないのは、気持ち悪いのは嫌いだからだ。
このダンジョンのマスターとしたら、オークキングよりも上の戦力なのは伺える。
レベルが1263であるから、もはやそこらの魔物でないのは明らかで、魔王軍幹部オークキングがレベル912だったことからも、こいつの異常さがわかる。
勇者パーティーとか、騎士団とかで、倒せる相手ではないと判断する。
魔王軍幹部を従えさせていたのだから、それ以上の地位は確実であり、俺の存在にも動じない辺りから伺える。
名前はわかったものの、こいつが何を考えているのかが、はっきりと見えないのが気がかりである。
通常ではこのレベルの魔物は魔族の陣地にいるものだろうが、グールマスターは王都から近い森のダンジョンにいたのは、説明が欲しいところだ。
だがグールマスターもこの俺が王都にいて、ダンジョンに来るのは予想できなかっただろう。
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