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『150話 ダークエルフ村33』

『150話 ダークエルフ村33』



 グレムリンが強気でいられるのも、その影の魔族がいるからだと考えると、納得がいく。

 そしてその魔族が今回のエルフとダークエルフを不仲にして、戦わせる計画を考えたのとすると話は通じるか。


 それにしても後ろ立ては誰なのかが、気にはなるが、グレムリンの性格からして、俺に勝てないとわかりしだい、命令者のところに行くだろう。

 そして逃がすことで、後ろにいる魔族が明らかにできる。

 殺さずに生かすとした。

 俺がわざと殺さずに逃がすのも気が付かないのが低能なグレムリンらしいが。


「ぬぬぬぬ、覚えてろロメーロ……」


「ああっ、グレムリンが逃げてしまいますよ、早く捕まえないと!」


 グレムリンが俺から逃げるようにして、去っていくが、肩が痛すぎて、ろくに走るのも歩くのも困難だ。

 チークでも追いつけるくらい、フラフラだった。

 それでも俺はとどめは刺さない。

 あえて逃がすとする。


「いや、このまま逃がすのもいい」


「ええっ、どうして?」


「グレムリンの命令した奴の所に行くしかない以上、すべてを計画した悪者に報告しに行くのを、やらせてやろう」


 構わないのは、グレムリンを叩きのめすよりも、後ろにいる奴が問題だからで、そいつから姿を出してくれる方が俺的にはいいのだ。


「そしたら、後ろにいる魔族か何かが近くにいると?」


「もうじきわかる」


「行ってしまいますよ。殺したほうがいいですよ」


「大丈夫だ。もうすぐに明らかになる。必ずこの森にいる。グレムリンに命令している奴が。そいつは逃げない。なぜなら俺にダークエルフの作戦を知られているからだ」


「知られていると、逃げないでロメーロを殺しに来るということですか」


「そうだな。ここで俺とチークは消えてもらえば、まだダークエルフの住人はグレムリンの変身はわからないままだ」


 そこは確信を持って言える。

 絶対に俺を消しに来る。

 じゃないとこれまでの努力が水の泡になるから。

 せっかくダークエルフがエルフ国から追い出すのに成功して、今度はお互いに戦わせる準備中だったのだから、ここで止めるのは嫌だろう。


「私とロメーロを消すのが都合がいいから、魔族はグレムリンと出てくると。でも強敵だったら?」

 

「魔族に関しては何もわからない。しかし何が出てこようが俺の器用富豪スキルなら不安はない。正体を出せば俺の勝ちだ」


「わかりました。ロメーロを信じます」

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