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『147話 ダークエルフ村30』

『147話 ダークエルフ村30』



「届いていないのだ。そんな、そよ風のような優しい魔法では俺の体まで届かない。むしろ気持ちいい」


 実際にそうだった。


「そ、そ、そ、そよ風だとおおおおおおおおおお、なんなんだ、こいつは、異常なくらいに防御力が高いぞ」


「だったら戦いを止めてもいいぞ。ダークエルフ達に謝罪しろ」


 これが最後の救いになるが、断るのか?

 俺がどれだけ優しいのかと自分でも思ってしまうのだ。

 俺の次元の違う強さを見て、グレムリンも気が変わったかな。


「するか! ふふふふ、ただお前は防御は出来るが、もしかして攻撃できないタイプだな。つまりは防御力にすべてを振り分けていて、攻撃力がゼロなタイプだ。いるんだよな、パーティーにはお前みたいなのが。パーティーでは役に立つかもだが、お前しかいない状況では、最悪な展開だな、ぐははははああああああああああ!」


 まさかだよな、俺が防御しかできないて、本気で思っているのなら、なんともおめでたい魔族だな。

 いったいどうやったらこんなのん気な魔族が育つのか教えて欲しいくらいだ。


 よく笑う魔族だな。

 そんなに大声で笑ったら、ダークエルフに聞こえるとか考えないのか。

 ダークエルフが寄って来るだろうに。

 そしたら正体はバレるとわからないのか。

 完全に攻撃されないと思っているので、一撃だけ剣を振るってやるが、それで俺を責めるのは止めてくれと言いたい。


「攻撃してもいいか?」


「剣で切るつもりか。切れるものなら切ってみな。だがお前は防御しかできないのだから怖くない」


「良いんだな、剣で切って。後で文句を言うなよ」




『器用貧乏』のぞき見 Fランク

『器用富豪』神眼鑑定 SSSランク




名前 グレムリン

レベル 72

体力 330

魔力 235 

攻撃力 280

防御力 360

素早さ 343


スキル

変身スキル


魔法

無属性魔法、誘惑の香り

風魔法、カマイタチ





 ちなみにグレムリンのステータスを鑑定してみると平凡だった。

 俺と戦える強さではなくて、よくも逃げないなと思う。

 良いというので、剣を構えた。

 剣を振り下ろす。


「やってみろ………………痛だたてたたたたたたたたたたたたたたたたたただあ!」


 俺の剣が肩に当たったら、地面に倒れてまま、転げ回り、叫び声をあげる。

 軽く振っただけであるのに、ここまで痛がるとはな。

 もう少し手加減したら良かったか。

 

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