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『146話 ダークエルフ村29』

『146話 ダークエルフ村29』



「ぐはあああああああ、無属性魔法の誘惑の香りを受けたら、終わりだ。絶対に俺には攻撃できないからだ。そのようにお前をコントロールしたのだ。ふふふふふ、では、ゆっくりといたぶってやろう。風魔法、カマイタチ!」


 もう俺をコントロールした気でいるのは早過ぎだろう。

 普通の冒険者ならば精神支配されているのかもしれないが、無属性魔法を無効にできる器用富豪スキルの前には、まるで遊びの魔法でしかない。


 ただ遊ぶのはいいが、俺も忙しいのであって、村ではアスカがグールになりきっているのもあるし、グレムリンと遊ぶ時間はない。

 さっさと黙らせておきたい。


 風属性魔法のカマイタチが俺に迫って来るも、カマイタチはCランク程度の魔法だ。

 Cランクで器用富豪の防御力を突破するのは、あまりにも力が足りない。

 せめてAランク級の風魔法でなくては、防御力を突破はできない。


「な、な、な! カマイタチ魔法を防御したのか!」


「防御した。見ての通りだ」


「まぐれだ、まぐれだ、お前は誘惑の香りで精神支配している。もう俺には逆らえない状態だ。それなのに風魔法、カマイタチを防いだだと。ありえない。もう一度やってやる!」


「まだやるか。無駄だとわかるだろう」


 一度で駄目なら2度目のカマイタチをしてくるも、結果は同じなのは、自然であった。

 俺の体には風は来ないし、ちょっと風が当たり、気持ちいいくらいだったので、逆にお礼を言ってもいいか。


 同じカマイタチ魔法が俺に迫った。

 魔法防御力を1000倍にしてあるので、この程度は何でもない。

 グレムリンは俺を単なる人族と思っていたのが失敗だった。

 そこらにいる人族の冒険者ではないのだから。


「全く効いていません! 凄い、これがロメーロの力ですか。想像以上です!」


「相手がグレムリンでは俺の力はわからないさ」


「でも凄いです。このままグレムリンを討伐してください。ダークエルフにした行為への罰を」


「了解だ。グレムリンにはたっぷりと俺が痛めつけよう」


 チークは器用富豪スキルの力を見て驚いている。

 まだほんの少ししか発揮されていないが、それでもチークには十分だった。

 

「ななななな、なぜ効かない! カマイタチが届いていないみたいだ!」

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