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『143話 ダークエルフ村26』

『143話 ダークエルフ村26』



 あのお方が誰か判明してないが、このグレムリンとかいうのが自信を持っていて俺を怖がっていないくらい強力なのかと思える。


「お前がエルフ国にダークエルフと魔族が繋がっており、エルフ国に危険だとさせたのだな」


「俺がやったことだ。凄えだろ」


「凄いな。ただ俺に関わったなら悪運だな。もう先はないからなグレムリン。お前は村でグールマスターを見たろ、そしたら恐怖してこの森に逃げたのだろ?」


「当たり前だ、まさかグールマスターがこの村に来るなんて聞いてないからな。きっとグールマスターが勝手に行動したのだ、俺が変身しているのを知らずにだ。でもなぜこの村に来たのか?」


 グールマスターが来た理由を悩んでいる。

 わかるはずもないのは、グールマスターは偽者なのだから。

 来る理由は魔族をあぶりだす為だとわかるまい。

 そこまで頭が回るほどの脳みそはないらしい。


「逃げたのは、ダークエルフの姿でいると、間違えて殺される可能性があるからだろ。それなら他のみんなと一緒に逃げるべきだったな。しかしグレムリン、お前は気が動転していて、お前だけ森に走った。完全に裏切り者と誰が見てもわかるよな」


 ここまで説明したらグレムリンが自分が間違いをおかしたと気づいてくれるだろう。

 それでもわからないなら、これ以上会話をしても時間の無駄だな。

 完全に失態。


「そうだよ、グールマスターは魔王様にも認められたお方だ。俺の勝てるはずもない。間違えて殺されたら計画は終わりだ。しかしだ、計画は違っても結果は同じになるよな。なんてったって、あのグールマスターが村に来たのだ、ダークエルフは一人も生き残れない。絶対にあのグールマスターには勝てないのだ。ダークエルフ村は今日で壊滅だ、ぐははははははは」


 バカみたいに喜んで笑う。

 完全に本物のグールマスターだと思い込んでいる。

 アスカの演技は相当なものだったとなるので、あとで褒めておこう。

 そしてアスカのグールマスターが村を全滅させると思っているようで、どこまでバカなのか。


「計画ではエルフ国とダークエルフをお互いに戦わせる予定だったのだな?」


 俺がこの村に来なければ、チークが俺に相談しなければ、ダークエルフとエルフ国を本当に戦わせる予定だったらしい。

 計画は実行されていたら、悲劇的だったから間に合って良かった。

 ガブレラ神がいう世界を魔族から救うというのに、またも遭遇したようだな。

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