『17 オークキング』
『17 オークキング』
階段を降りると広間に出た。
よくある広間だが、たいていの場合は、ボス級の奴らが待っていたりするものだ。
俺もオリオンと冒険者していて学習している。
まぁ学習くらいはないと、オリオンの旅に何も良いことないからなと、しみじみ思う。
今のだけでも、魔石を回収して冒険者ギルドに持ち込めば、それだけで、俺のランクはアップはする。
俺の現在のランクはFランクかEランクくらいかな。
そうなると、Bランク、Aランクにはなるだろうな。
驚いてギルドの職員が疑うレベルだし、エピック国のギルドは俺を追放したのを後悔する。
エピック国は俺が住んでいた国、追放してきた国だが、あの国において、今の戦いが出来る冒険者パーティーは存在するのかが問題だ。
エピック国にこのオークキングらを討伐するパーティーがあるのかと言えば、あるはずもない。
オリオンの勇者パーティーは、俺を追放したわけであるから、期待するのは可愛いそうと言うものだ。
以前のようなSランクパーティーの結果は出せないわけで、いつか帰ってこいとか言いそうで困る。
俺が倒したオークに費やした攻撃力と防御力は、オリオンの破滅の団の全てを足したものも超えており、追放したギルドの冒険者全て足しても足りないか。
まぁさすがに国の冒険者全てと言ったら嘘になるか。
だが俺が本気になれば国はおろか大陸の全ての冒険者にも匹敵するのは、オリオンは知らないのだろう。
階段を降りたところで、広間は暗かった。
明かりはなく、真っ暗だ。
「スキル、神の光」
『器用貧乏』ライトアップ Fランク
↓
『器用富豪』神の光 SSSランク
ー--------------
何も見えないから、明かりはつけさせてもらうも、何もないわけではないのは伝わってきている。
ちなみに神の光スキルは、どんな暗い空間であっても、明るくでき、魔族が光を消すスキルを使用しても消えることはない。
肌にビンビンと突き刺さるくらいに魔力が来る。
広間の最奥には魔物らしき人がいる。
このダンジョンのマスターか?
だろうな、広間には一人しかいないからな、あともう一人いるかな。
まあ俺に用事があるのは間違いなく、奥にいて、じっと俺を見ている奴だ。
近くに行くと奴は魔術士の黒い服装を身にまとう。
顔は骸骨みたいだ。
「よくぞ、ここまで来れたの。どうやって来たのかは知らんが、勇者レベルか、それ以上の能力者だな。あのオークキングだけでもAランクの冒険者と同じ強さはある。それにオークジェネラルが3匹もまたSランク級の強さだ。それとオークダークとオークが10匹か。よくも通り抜けたな。褒めてやるが、私が集めたオーク達は、集めるのに苦労したのだ。私のダンジョンに来るように言っても、最初は来なかったのを、無理を言ってこさせた。それは勇者を食わせてやるという約束だ。聖女だ。聖女を好きにさせてやるという約束だ」
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