『139話 ダークエルフ村22』
『139話 ダークエルフ村22』
「器用富豪スキル、攻撃回避1000倍上昇」
ー--------------
『器用貧乏』避ける Fランク
↓
『器用富豪』攻撃回避1000倍上昇 SSSランク
ー--------------
「器用富豪スキル、速度1000倍上昇」
ー--------------
『器用貧乏』小走り Fランク
↓
『器用富豪』速度1000倍上昇 SSSランク
ー--------------
防御系の富豪スキルを多重使用し、アスカを守るので、絶対に大丈夫だ。
ダークエルフの騎士のランクにもよるが、ダメージ軽減があればアスカには体力は減ることはない。
痛みは当然あるが、そこは我慢してもらう。
俺がアスカにスキルをしたのは誰も気づいていない。
騎士はグールのアスカに剣で切りかかったのでアスカは慌てて防御をする。
アスカは俺が大丈夫だといっておいても、やはり実際に剣で何本もの剣が来たら、怖いのは当然か。
あまり慌てるのは禁物だ。
なぜなら魔王の側近であるのに、数人のダークエルフに怯えていては不自然となるから。
逆にダークエルフがいくら来ようが、何も怖くないというくらいでいい。
それをアスカに求めるのは厳しいか。
ここは器用富豪スキルの出番だ。
アスカを守る。
「みんなああああ、切れえええええ!」
「グールマスターを切れえええええええ!」
「げっ、こんなに剣がああああ!」
グールマスターにしては、ちょっと情けない形で防御しているアスカの姿は、もうやめてくれという防御だった。
これじゃグールマスターの迫力がないよな。
騎士の剣がアスカの体を切ると、アスカは少し痛がるものの、少し痛い程度だろうから、問題はない。
「切れない、切れないぞ!」
「やはり本物のグールマスターだ、魔王城から来たんだあああああ、どうします、このままでは我々は全滅します!」
「まだだ、切れないわけない、切りかかれ!」
「おおおお!」
アスカにまるで傷がつかないので、恐れを感じた騎士達の手は震えていた。




