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『137話 ダークエルフ村20』

『137話 ダークエルフ村20』



 準備は整ったところで宿屋を出るとし、宿屋の店主とは顔を合わさずに村の中へと。


「アスカを外に出す時に、この姿ではまずい。服装で隠そう。頭と顔も隠れるのがいい」


「そうですね。この顔で外に出たら、速攻で騒ぎになるもの」


「私が隠せる服をお持ちします。それを着てください」


「頼むチーク」


 店主と顔を合わせると、気まずいし、大声を出すので、会わないタイミングで宿を出る。

 チークが隠せる服を調達してくれ、それをアスカに着せた。


「さあ、アスカ、頑張ってくれ」


「ロメーロ様、見ていてください。アスカは一生に一度の名演技をします」


 外に出た。

 まだアスカに誰も気づかない。

 村はいつもと変わらぬ平和な雰囲気であり、そこへアスカが打ち合わせ通りに出現してもらう。

 アスカとは別れた。

 村の中央にて止まる。

 隠していた服を取る。

 地面に話していた通りに実行していき大声て叫んで、


「おらああああああああああ! グールマスターだああああああ。村を襲うぞおおおおおおおおおおお」


 グールマスターの姿を出して叫んだ。

 まじで気持ち悪いな。

 俺は絶対にやりたくないな。

 すると村の人達はグールのアスカに反応して、アンデッドの気持ち悪い姿を見つけ、一瞬静まった。


 何が起きたかわからないでいると、直ぐに一人が叫んで、


「きやあああああああああああ、アンデッドよ、アンデッドが村に現れたあああああ!」


「ええええええええええええええ、グールマスターと言っている。ああああああああ!」


「グールマスターって、あの有名なグールマスターかあああああ!」


 アスカが叫ぶと村のダークエルフは反応した。

 一人が叫ぶと、次々にアスカを見て、また叫び声を上げるのが続くと、俺の予想通りにダークエルフは集まり始める。


 アスカの周りをダークエルフが何十人も集まり出して警戒すると、


「ふふふふ、私はグールマスター。かの魔王様にも認められた。ダークエルフ村は私のものにする、くわあああああああ!」


 初めてグールになったにしては、なかなかの迫力があり、周りは怖がっていて、演技力はSランクと後で褒めておきたい。


 ダークエルフが怯えるのは当然であって、Aランク以上は確定で、Sランクにもなるグールマスターが突然に村に出現したのだから、慌てない方がおかしい。

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