表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

133/600

『136話 ダークエルフ村19』

『136話 ダークエルフ村19』



「村はパニックになり、戦いをするし、逃げるダークエルフもいる。そんな中で裏切り者が本性を現すと俺は思っている。本性を現したのなら、俺がやる。アスカはもう暴れなくていい」


「村の中に裏切り者がいる、それを私がグールになることで、慌てる者がいるのを見つけるわけですね」


「これはアスカがとても重要な仕事になる。アスカが失敗したら、全て失敗だ」


「責任重大ですわねアスカ」


「グールの姿でも責任感じるのは不思議。でも頑張る。ロメーロ様の趣味なら頑張ります」


「俺は普段のアスカがいいけどな」


「ほ、ほ、ほ、本当に! ロメーロ様から直接言われるとは嬉しいですわ」


「でもグールですけど」


「チークはうるさい。ロメーロ様、チークはオークキングにしてください」


「オークキングか。けっこうでかいぞ」


「おやめください。私はオークなどにするのは。最悪です、死んだ方がましです」


「グールマスターとオークキングか、いいかもな」


「本気でしたか、絶対に嫌です。アスカだけにお願いします」


「とにかく私は村を襲えばいいのですね。名演技をします。長老との対談では失敗したけど、今回は必ず成功させます。見ていてください」


「頼むアスカ。この作戦はアスカの演技で全て決まる。アスカで失敗したらすべて失敗だ」


「責任重大です」


「骸骨姿で責任を言うと、あまり説得力がないですが」


「チークに食いついてもいいのよ!」


「来ないで、来ないで!」


 アスカにはグールになってもらい、村で暴れるのを演出してと伝えたところ、アスカは頑張ると言ってくれた。

 準備は整った。

 あとは実行するだけだ。

 成功するかはわからないが、やってみるしかない。


「アスカは、裏切り者を見つけたいの、エルフ側の人なのに?」


「最初は、なぜ私がって感じ。だってエルフ国が正しいと信じてきたし、ダークエルフは裏切りしたと教えられたから、エルフからしたら常識。国王は国民に、そう説明したの。エルフはみんなダークエルフを嫌いになった。でもロメーロ様と村に来て、長老の話を聞くうちに、私の考えに迷いが生まれたの。本当に国王がしたことは、正しいのかなて。国王は私の父親でもあるけどね」


「アスカが悩んでくれて、私もエルフに対する考えは少し変えないといけなくなるわ」


 アスカが悩んでいたのはいい事だろうし、お互いに完全に、にらみ合いがなくなればいいのが俺の仕事だな。

 

本当にブックマーク、応援ありがとうございます!!


「面白い」と思っていただけたなら


ブックマーク登録と広告下にある【☆☆☆☆☆】に応援ポイントをお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ