『16 オークキング』
『16 オークキング』
「オークジェネラルよ、お前らは強い。恐ろしく強いのは俺が認める。しかしな俺が強かっただけだ」
オークの10匹に続けて、オークジェネラルの3匹も倒した。
最後はあっけなく死んだ。
俺のスキルで攻撃力を1000倍にしてあるのだから、どう考えても勝ち目はない。
「なななななな、ジェネラルが一瞬で切られたぞ!」
「こいつ、強い!」
「ジェネラルが切られたのだ、このまま突進しろおおおおお!」
「おおおおお!」
バシ!
オークダークの体を5匹ごと切った。
レベルは308とジェネラルの776よりも格下だった。
オークダークはジェネラルよりも格下の魔物であるから、ジェネラルが負けた時点で、戦う意味ないだろう。
戦況が読めないのは、戦う相手を判別できないわけで、死を早めるのだ。
自分よりも格上ジェネラルが死んだ時に、逃亡するべきだったのだ。
これでオーク10匹、オークジェネラル3匹、オークダークを5匹討伐した。
残りはオークキング一匹だが、片腕であり、勝負はあったな。
「な、な、な、なぜだ、ワシの仲間を一瞬で殺したとは。お前はなんなんだ、冒険者か? Aランク冒険者よりよ強いだろ!」
「強い。Aランクより強い。ジェネラルとかには言ったが、Sの上のランクだ。SSSの上かもな」
「バカなっ、Sランクより上か! Sランク冒険者には勇者レベルがいると聞いた。そうか、お前は勇者だな、勇者だったか、強いわけだ!」
勇者?
俺が勇者とは。
思ったことも考えたこともないが、オークキングから見たら俺は勇者に写ったらしい。
やっと意味が伝わるところはオークか。
もっと早く言ってあげるべきだったかと、反省もする。
ズドン!
話している時にはオークキングの体を切った。
オークキングからしたら、最後まで話を聞けと思ったかはわからないが、魔石の回収は後回しにした。
ダンジョンの先に何があるのか気になるし、魔石どころではないからだ。
奥には道が通じており、全方位探知スキルを開始してみると、奥には膨大な魔力があった。
それもオークキングよりも強いと思われる魔力だ。
魔王か?
オークキングよりも上の魔力を持っているのが魔王軍にはいるとしても、数人だと予測する。
または魔王とも考えていい。
いきなり勇者パーティーを追放されて、魔王とご対面とは急すぎだろう。
ただ戦力は相当に強いのが控えているのは確定していた。
本当にふざけたダンジョンだなと思うも、俺はなぜか足を進めてしまう。
器用貧乏時代だったら、こんなところにくることはなかったけど、器用富豪となった今は、俺は神に選ばれた存在ともいえるのであり、逃げるのが自分の中では罪悪感があった。
世界を救うスキルホルダーな俺が逃げるのは、かっこ悪いか。
扉があったので、開けると下の階層に行ける階段だ。
どう考えても誘っているよな。
ダンジョンで階段て、誘っているしかないと以前から思っていた。
俺の感は、この下に、ふざけたのがいる。
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