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『131話 ダークエルフ村14』

『131話 ダークエルフ村14』


 部屋はチークに案内されて、チークも部屋にいることなので、聞きたいことがあった。

 アスカが抱き着いてくるのは、ひとまず離しておいて、その前にアスカに忠告しておきたい。


「アスカ、さっきは長老の前で危なく正体がバレるところだったぞ」


「すみませんでした。ダークエルフに変装しているのは頭ではわかっているのですが、ついエルフ国を非難されると反論してしまいました」


「長老が不審に思ってます。でも私がいて紹介したから長老は疑いはしなかった。私もひやひやした。アスカは皇女ですが、演技は下手です」


「うるさい。まだダークエルフに変装して慣れてないだけだ。直ぐに慣れれば問題ないです」


「俺からも頼む。長老の信頼を失うからな」


「はい、お任せを」


 お任せをというが、どうも怪しいかな。

 ダークエルフに変装しているのがバレるのは時間の問題だな。

 アスカの演技に期待している。

 

「ところでチークさ、裏切り者てのは、心当たりがあるかな?」


「いいえ、私は自分の仲間を疑いの目で見たこともないし、裏切り者は絶対にいないと思っています。仲間ですもの」


「そうだろう。村はダークエルフ達で作ったのかい」


「作りました。何も無かった土地でした。それを開拓した。だからみんな信頼している」


「なるほど」


 まあ、そう思うのは不思議はないし、それが普通で、逆に疑う方が変か。

 国を追われた仲間だから、団結力も芽生えることもある。

 一から村を作ったとしたら苦労はあっただろう。

 仲間との繋がりは強くなる。


「ロメーロ様は怪しいと思う?」


「長老の話を聞いてから、考えていた。村に裏切り者が居るのなら、そいつはエルフとダークエルフがケンカするのを歓迎している連中だろう。エルフとダークエルフが最悪戦いになり、お互いに潰れていくのを望んでいる連中だ」


 長老の話からだと自然にそうなるし、ダークエルフが潰れてもいい、逆にエルフが負けて潰れてもいい、または両者とも犠牲者を出して国力を弱めるのもいいだろう。


 そうやって考えると、かなり相手は絞られてきて、エルフ国とダークエルフの敵国か。

 俺がいて、勇者オリオンもいるエピックとは友好国であり、オリオンに依頼するのを断られた経緯があるから、消しと見ていい。


 他の隣国に敵国があるか。

 または魔族も選択肢にはなるのは、人族、エルフ族、獣人族、などにとって魔族は常に敵だし、戦いをしてきた。

 魔族がそんな手の込んだことをするのかは知らないけど、あるならば俺が発見してやるか。

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