『121話 ダークエルフ村5』
『121話 ダークエルフ村5』
「やはりグールマスターの件は、噂は本当だったのですね。お願いします、ロメーロ、セイウン国のある私の村に来てください」
「ちょっと勝手に決めないでよね、私のロメーロ様なのよ。私の許可を得てから依頼をして欲しいものだわ」
俺が噂通りの実力者とわかると、チークはお願いしてきたのはいいけど、アスカが邪魔をしたのは、やはりなて感じか。
しかも私の許可て、俺はアスカの何なのだと聞きたい。
「むむむ、なぜあなたの許可を得るの。それにあなたは何なのよ、ただエルフでしょ……………ちょっと、いま、アスカて言ったわね……もしかしてあなたは、アスカ皇女とか?」
「やっと気づいたの、私はアスカ皇女だ。気づくのが遅い!」
「ええええええええええええええっ、まさか皇女だとは普通思わないから! 皇女は普通王都の城にいるし、外に出る時は国家の騎士が護衛をしているのが普通です。だから皇女だと思えなかった。誘拐されたとは聞いていて、皇女を助けたとは聞いていました。でも普通はエルフ国に返すでしょう。普通は。だって誘拐されていてエルフ国王は探しているし。だからここにいるエルフは、皇女とは別のエルフの冒険者かと思っていました」
まあそうだろう、俺もその点はチークに賛成だ。
エルフの護衛なしに歩いていているのが異常なのであり、俺でなかったらありだろう。
アスカを見たら、よくいるエルフの冒険者と思うのは間違っていない。
むしろ国に帰らないアスカがおかしいのだ。
俺は悪くはないのだ。
でもアスカは俺と一緒に行動する。
なぜかはわからないし、これからも一緒に行動すると思える。
そんな俺がダークエルフ側について平気かと悩む。
エルフ国を怒らせる原因にならないかな。
今でも俺を不審に思っているのに、さらにダークエルフに協力したら、完全に敵だと思う。
逆に考えると、ダークエルフとエルフの仲を良くすれば、俺はエルフのアスカの父親から信頼されるとも言えるか。
上手くいけばの話だが。
失敗したら、どうなるか。
エルフとダークエルフは今よりももっと仲が悪くなる。
俺のエルフ国での評判は悪化だろう。
アスカを連れ戻せ。
ロメーロを殺せとかなるかもな。
そしたら面倒だ。
「大丈夫、護衛は要りません。100万人の護衛よりもロメーロ様の方が強いですから」
「そんなに強いの?」
「そりゃ〜もう強いなんてものではない、この前も古城に行って、魔王軍の将軍とも言われるイフリートスを討伐したばかりなんだからね」
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